ダウンサイドリスクに注意

Market Overview-漂うFOMC待ちムード

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16日のグローバル株式市場は米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、まちまちの展開に。好調な米経済指標やM&A(合併・買収)関連のニュースが材料視され、ダウ工業株30種平均は続伸。S&P500種株価指数 も堅調に推移した。ただ、FOMC開催のタイミングでイラク情勢が緊迫化していることから小幅な上昇にとどまった。一方、主要な欧州&新興国株価指数は、中東の地政学的リスクに加えケニアの東部ラム郊外で発生した襲撃事件が嫌気され、米株に追随出来ず軟調な地合いに。

外為市場でも方向感のない状況が続く中、ポンドはイングランド中銀(BOE)・ビーン副総裁のインタビュー記事が好感され、対ドルで節目の1.70へ到達する局面が見られた。対円でもポンド買い圧力が強まったが、グローバル株式がリスクオフ優勢となったことを受け、NYタイム後半では円買い圧力が強まり172円台へ反落し、本日の東京時間を迎えている。

リスクオンの先導役である米株式がかろうじて史上最高値圏を維持していることで、グローバル市場は全面的なリスクオフの状況には陥っていない。実際、昨日の円買いは限られ、NY金先物(8月限)も逃避買い需要と利益確定売り圧力が交錯し小幅な上昇にとどまった。米株式がこのまま高値圏維持となれば、FOMCを過ぎるまでこのリスクオンとオフの綱引き状態は続くだろう。逆に、米株式が下記「Today’s Outlook」で指摘している展開となれば、円相場全体では円買い圧力が強まろう。

Today’s Outlook -注意すべきはダウンサイドリスク

本日はFOMCを意識し、レンジ相場に終始する可能性が高いだろう。円相場のトレンドは、引き続き株式市場と各国経済指標といったところだが、FOMC開催のタイミングでイラク情勢が緊迫化し、再びリスクオンムード後退の兆しが見えていることを鑑みるに、より注視すべきはダウンサイドリスクにあろう。

日本時間17時30分に英国経済指標と18時のZEW独景況感調査(6月)が発表される。前者に関しては昨日、ビーンBOE副総裁の英経済に対する楽観的な見方と利上げの可能性について言及した英紙の記事が好感され、ポンドドルは節目の1.70へ到達する局面が見られた。総じて市場予想以上ならば、景気回復とそれに伴う利上げ期待を背景に、対ドル&円でさらにポンド買い圧力が強まる展開を想定したい。一方、後者の独ZEW指数は前回から改善する見通しとなっている。市場予想以上ならば、1.35台で底堅い展開となっているユーロドルではショートカバーが優勢となろう。

NYタイム以降は、米経済指標に注目が集まろう。消費者物価指数(5月)は横ばいの見通し。住宅関連指標(同月)は前月より低下する見通しとなっている。緊迫化するイラク情勢、そして米株式市場での高値警戒感等を考えるなら、総じてさえない内容となった場合、外為市場では米金利低下を背景としたドル売りと株安を背景とした円買いにより、ドル円は一時的にせよ101.60前後で推移している200日MAを下方ブレイクする可能性もあろう。米株下落は、クロス円での円買い圧力も強めよう。特にユーロ円や豪ドル円の下落幅が拡大する可能性があろう。

Today’s Chart Point

ドル円

レジスタンス 102.23:89日MA 102.15:レジスタンスポイント
サポート 101.60:200日MA 101.00:サポートポイント

200日MA(黄ライン)を下限、89日MA(赤ライン)を上限と想定し、どちらのMAを完全にブレイクするかが焦点となろう。200日MAを下方ブレイクした場合は101.00が、89日MAを上方ブレイクした場合は102.80(6月4日高値)が次の焦点として浮上しよう。102.20-25レベルにはオファーが観測されている。ビッドは101.50以下より断続的に観測されている。

ユーロドル

レジスタンス 1.3600:レジスタンスポイント 1.3581:10日MA
サポート 1.3503:6月5日安値 1.3477:2月3日安値

焦点は、引き続き節目の1.35トライ。下方ブレイクした場合は、重要サポートポイント1.3477を視野に下落スピードが加速することを想定したい。一方、上値は、1.3580前後で推移している10日MAを突破し、1.36台へ再上昇出来るかが焦点となろう。1.3580から1.3600にかけてはオファー、1.3510から1.3500にかけてはビッドがぞれぞれ観測されている。

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