日米欧経済指標にらみの一日

Market Overview-漂う新たな材料待ちムード

米国株式で、ダウ工業株30種平均とS&P500種株価指数はともに反落。連日の過去最高値更新ということもあり、高値警戒感が強まったことが背景にある。米株安を受け利回りは2年債、10年債、30年債の各ゾーンで低下。米利回りの低下は、外為市場でのドル売り圧力を強め、ドルインデックスは小幅に低下した。また、イングランド中央銀行(BOE)がこの日公表したインフレ報告がハト派的な内容だったことから早期の利上げ観測が後退し、ポンドは対ドル&ユーロで売り優勢の展開となった。

昨日気になった点は、徐々にではあるが円相場で円買いムードが強まっていること、そしてウクライナの地政学的リスクを背景にNY金先物6月限が1300ドル台へ乗せてくる等、逃避買い優勢の展開となったことだ。しかし、「米株高維持+金利低空飛行」を背景に、新興国株式と通貨が落ち着いた値動きとなっている現状を鑑みるに、全面的にリスクオフへ傾くムードは感じられない。新たな材料待ちといったところだろう。

 

Today’s Outlook -焦点は日米欧経済指標

その新しい材料として、本日は日米欧の経済指標に注目したい。日本時間8時50分には、日本の1-3月期実質国内総生産(GDP、速報値)が発表される。米国株式の反落を受け、本日の国内株式は上値の重い展開が予想される中、下支え要因となるかが注目される。東京時間の円相場は、その国内株式に左右されよう。

欧州タイムでは、日本時間18時に発表されるユーロ圏の1-3月期域内総生産(GDP、速報値)と4月の消費者物価指数(HICP、改定値)に注目したい。前者が市場予想を上回り、後者が上方修正されれば、ユーロショートカバーの展開となろう。しかし、欧州中央銀行(ECB)サイドから「6月緩和強化」の具体的な政策手段(中銀預金金利のマイナス化、中小企業向け融資拡大の促進策等)に関する発言が飛び出し始めた現状を考えるなら、ショートカバーは限定的となる可能性があろう。総じて市場予想を下回った場合は、ユーロ売りが加速しよう。

NYタイムでは、米国の各種経済指標にマーケットの注目が集まろう。焦点は、総じて強い内容が続いた場合の米金利の反応だろう。ファンダメンタルズの改善期待を背景に「米株高+金利反発」となれば、外為市場ではドル買い優勢の展開となろう。上記の欧州経済指標が冴えない内容となれば、米欧金融政策のコントラスト(方向性の違い)を背景に、ユーロドルは1.3625前後で推移している200日MAをトライする展開もあり得る。ドル円は21日MAを突破し、102.50前後で推移している89日MAのトライとなるかが注目される。

 

Today’s Chart Point

レジスタンス 102.48:89日MA 102.20:21日MA
サポート 101.20:サポートポイント 100.75:2月4日安値

21日MAに絡んだ値動きが継続している。完全に突破した場合は、厚いオファーが観測されている102.50前後が次の焦点として浮上しよう。テクニカル面では89日MA(黄ライン)での攻防に注目。下値は引き続き、101.20の維持が焦点となろう。このレベルには厚いビッドが観測されていると同時に、下の水準にはストップが置かれている。

ユーロドル

レジスタンス 1.3800:レジスタンスポイント 1.3722:一目/雲の下限
サポート 1.3673:4月4日安値 1.3625:200日MA

1.3700を連日下方ブレイクしたことで、さらに下値を模索する展開を意識し続けたい。次のターゲットは、4月4日安値1.3673レベル。1.3670下にはストップの観測がある。このサポートポイントをも破る展開となれば、1.3625前後で推移している200日MAを視野に入れる展開となろう。上値は、雲の攻防へとシフトするかが注目される。

 

Today’s Chart

ドル円日足チャート
ユーロドル日足チャート

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