円安ドライバーはドル円 米株高維持ならば107円台も

Market Overview-何とか持ち堪えている米国株式

bg_data_1348111

10日の外為市場でもドル買い地合いに大きな変化は見られず。米連邦公開市場委員会(FOMC)への警戒感を背景に米債券市場では、2年債利回りが7月下旬以来となる0.57%手前まで上昇。10年債利回りも約1か月ぶりの水準を回復したことでドル相場全体を支援した。ドル円は106.50レベルのオプションバリアを突破すると、高値106.88レベルまで上昇。ユーロドルは再び1.28台へ反落する局面が見られ、ドルインデックスは84.50レベルをトライする動きが継続した。

一方、不透明感が強まっている米国株式市場は堅調に推移した。アップル株の反発を受けナスダック総合株価指数は前日の下落分を埋める展開に。序盤こそ軟調な地合いとなったダウ平均とS&P500も、上記のアップル株の動向や短期的な戻りを期待する買いを背景にジワリと上昇し、それぞれ0.3%高、0.4%高で取引を終了した。

米早期利上げ懸念やスコットランドの独立問題を背景に主要な欧州&新興国株式で強弱まちまちの状況が続いている点を鑑みるに、今後リスク選好ムードが後退する可能性はくすぶるものの、米株が高値圏を維持する限り、グローバル株式市場全体でリスク回避ムードが一気に強まる可能性は低いだろう。また、直近の米金利の動向とNY金先物12月限(COMEX)の下落基調を鑑みるに、FOMC前までドル高トレンドも継続する可能性が高い。よって、円相場ではドル円が円安ドライバーとなり、クロス円をけん引する状況が継続する展開を想定したい。

Today’s Outlook -経済指標にらみの一日

日本時間10時30分に中国&豪州の経済指標が発表される。注視すべきは下振れリスクだろう。8日に発表された貿易統計で中国の内需低迷があらためて浮き彫りとなったが、その影響により消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)が予想以上の落ち込みとなれば、中国リスクを背景に豪ドル相場を圧迫しよう。米早期利上げ観測がくすぶる中、改善の見通しとなっている豪州の雇用統計(8月)でも冴えない内容となれば、豪ドル/米ドルは0.9100下のストップを巻き込み、節目の0.9000トライのムードが強まる展開を想定したい。

NY時間には、木曜日恒例の新規失業保険申請件数が発表される。労働市場の改善傾向が確認されれば、FOMCへの警戒感が高まり米金利上昇をサポートしよう。より注視すべきは米国株式の反応だろう。素直にファンダメンタルズ改善を意識するならば、外為市場では株高を背景に円売り圧力が強まろう。「米金利上昇+株高」を背景に、ドル円は107円台への到達を想定したい。
逆に早期利上げ懸念が台頭し米国株式が崩れるようならば、欧州&新興国株式市場が不安定化することで、クロス円を中心に円を買い戻す動きが強まろう。この様な展開となれば、ドル円の上値も抑えられよう。

尚、1.30台への再上昇すら四苦八苦しているユーロドルは、引き続きベアトレンドを想定したい。

TECHNICAL ANALYSIS HIGHLIGHTS

ドル円

レジスタンス 107.50:レジスタンスポイント 107.00:レジスタンスポイント
サポート 106.04:9月10日安値 105.50:サポートポイント

106.50の突破にも成功したことで、107円台への到達が視野に。このレベルには厚いオファーとオプションバリアが観測されている。NYタイムで「米金利上昇+株高」となれば、107.00上のストップを巻き込み、次のレジスタンスポイントである107.50レベルを目指す可能性が高まろう。尚、このレベルにも厚いオファーとオプションバリアが、上の水準にはストップがそれぞれ観測されている。下値は、106円台の維持が焦点となろう。106.00にはビッドが観測されている。

ユーロドル

レジスタンス 1.3000:レジスタンスポイント 1.2963:9月10日高値
サポート 1.2850:サポートポイント 1.2800:サポートポイント

1.3000の節目すら突破出来ない状況は、ユーロドルがさらにダウンサイドへ振れる可能性を示唆している。目先の焦点は厚いビッドが観測されている1.2850レベルの維持だが、米金利の上昇を背景にドル高圧力がさらに強まればストップを巻き込み、1.2800トライのムードが強まろう。尚、1.2800には厚いビッドとオプションバリアが観測されている。

本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありませ ん。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。

無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

投資手法・戦略ガイド

  • レバレッジ取引を行う

    レバレッジを利用することで、比較的少額の初回支払金額でどのように金融市場に大きなエクスポージャーを得ることができるか学びます。レバレッジは利益を増幅させることができますが、同時に損失リスクも増大するため、利用には注意が必要であることを説明しています。

  • 利点と制限

    売りポジションの保有から取引をスタートする事により下落市場で利益を得たり、既に保有している金融資産のリスクヘッジを行うことができます。このセクションでは「売り」取引の仕組みについて学びます。

  • 外国為替市場

    世界最大で最も流動性の高い金融市場の仕組みについて理解します。どのように国際通貨が取引されているかをご説明し、ポピュラーマーケットの取引を開始する前に知っておくべき重要ポイントを押さえます。