調整の加速を警戒

Market Summary

10日の海外外為市場は、前日に続き円高優勢地合いとなった。中国が米債購入の減額を検討との報道を受け、米ドル安 圧力が強まる展開に。ドル円は米ドル安に加え欧米株安も重なり、111.26まで下落する局面が見られた。クロス円もドル円の下落に追随し下落。ユーロ円は133.06と、昨年12月19日以来の水準まで下落する局面が見られた。ユーロドルは米ドル安を背景に1.20台を回復する局面が見られるもユーロ高の調整圧力は根強く、NYタイムでは一転下落圧力が強まり、1.19ミドル割れの展開となった。

米国株式は主要3指数が下落。だが、金利の上昇を背景に銀行株が堅調に推移したこともあり下落幅は限定的だった。NY原油先物2月限は米国の原油在庫の減少を受け、前日比0.61ドル高の1バレル=63.57と3日続伸。一方、NY金先物2 月限は対ユーロで米ドル安の局面が見られたことで、前日比5.6ドル高の1トロイオンス=1319.13と3営業日ぶりに反発した。

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Market Analysis

筆者の予想に反しドル円は2日連で下落した。昨日の下落の主因は中国による米債投資戦略の見直しであり、一昨日のそれは日銀のオペ減額だった。ファンダメンタルズの変調が主因ではないため、直近の下落はポジション調整と判断したい。だが、昨日の大陰線示現によりトライアングルの下限が一気に破られた。また、オシレーター系では-DIと+DIのかい離拡大、ADXの上昇基調そして売り買い分水嶺の50.00を一気に下回ったRSIの動向も考えるならば、テクニカル面では調整相場の加速シグナルが点灯している。投機筋の円売り越しポジションが12万枚以上積み上がっている点も、調整相場を促す要因となろう。次の下値ターゲットは、リトレースメント50.00%でありビッドの観測がある111.00レベル。111円割れとなれば、トライアングル下限の起点である昨年11月27日安値110.83を視野に下落幅が拡大しよう。ドル円のチャートポイントは、チャート①を参照されたし。

一方、ドル円以上に下落リスクを警戒すべきと指摘したユーロ円は、かろうじて短期サポートラインを維持している(チャート②参照)。4日続落の状況を考えるならば、目先は調整の買戻しが散見されよう。だが、米ドル安圧力が強まったにもかかわらずユーロ買いが抑制された昨日の動向を考えるならば、ユーロ高調整圧力は根強い。よって、ユーロ円は引き続きダウンサイドリスクを警戒したい。サポートラインを下方ブレイクする場合、次のターゲットは132.00前後を想定。このレベルはリトレースメント50.00%の水準でもある。


【チャート①:ドル円】

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【チャート②:ユーロ円】

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