ドル円とユーロドル それぞれのポイント

Overview

23日の海外外為市場は市場参加者が限られる中、米ドル相場は引き続き対円&ユーロで軟調地合いが継続した。ドル円は111円前半で上値の重い状況が終始継続。一方、ユーロドルはこの日発表されたユーロ圏の各PMI指数が市場予想を上回ったこともあり、1.1855まで上昇する局面が見られた。だが、レジスタンスポイント1.1860レベル手前では上値がレジストされる展開となった。

米ドル相場同様、軟調地合いとなったのがポンド相場だった。対ユーロでのポンド売りが波及し、ポンドドルは1.33前後、ポンド円は148円前後でそれぞれ上値の重い展開となった。本日、メイ英首相がブリュッセル入りする予定だが、メイ政権の弱体化とドイツ政治の停滞もあり、12月中旬にも山場を迎えるEU離脱交渉への不透明感が強まっていることがポンド売りの一因になったとの指摘があった。

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Analyst's view

20日のレポート「ドル円は調整相場を警戒」で指摘したとおり、直近はリトレースメント50.00%の水準まで下落中(チャート①参照)。米10年債利回りが2.4%前後で再びキャップされている状況を考えるならば、調整による米ドル買いは散見されても、それが持続的なトレンドを形成する可能性は現時点で低い。よって、警戒すべきはダウンサイドリスクだが、下値のポイントは株式動向に左右されるだろう。日米欧のボラティリティを確認すると低下基調にあり、株安圧力が強まるムードは感じられない。よって、ドル円が一気に110円を割り込む可能性は低いだろう。だが、円相場が円高優勢で進行している現状を考えるならば、本日の国内株式は軟調地合いが想定される。株式が軟調地合いとなる場合、ドル円はリトレースメント50.00%を下方ブレイクし、日足雲の下限が推移している110.70レベルを視野に下落幅が拡大する可能性がある(チャート①参照)。尚、雲の下限の攻防はテクニカル面で非常に重要な焦点となろう。日足遅行線がローソ足を下方ブレイクし、転換線が基準線を下回る状況となる中、相場が雲の下限をも下方ブレイクすれば、一目均衡表において最も強い売りシグナルである三役逆転が完成するからだ。

ユーロドルは、米独利回り格差の動向がトレンド決定要因となるだろうが、トランプ減税への期待が後退している現状で米金利が急反発する可能性は低い。上値の攻防分岐1.1860レベルの突破を常に想定し、それを達成する場合は、直近安値1.1552からのリトレースメント61.80%が次のターゲットとして浮上しよう(チャート②参照)。一方、下値の焦点は75日MAの維持となろう(チャート②参照)。


【チャート①:ドル円チャート】

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【チャート②:ユーロドルチャート】

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