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未だ視界不良のトランプ減税

Overview

9日の海外外為市場は、米ドル売り優勢の展開となった。この日の主要な海外株式市場は総じてリスク回避優勢の展開に。米10年債利回りも2.3%台での抑制状態が継続した。これらの動向を受けドル円は下値をトライする展開となり、NYタイムに113.09まで下落した。一方、ユーロドルは、欧州委員会が2019年までの経済見通しを上方修正したことを好感し、1.1655レベルまでユーロ高/米ドル安の展開となった。

海外株式は総じて下落。米国株式は、米上院共和党による税制改革案で法人減税を2019年まで延長する計画であるとの報道が嫌気され、主要3指数はそろって下落した。NY原油先物12月限は、サウジアラビアの政変を中心とした中東リスクが意識され、前日比0.36ドル高の1バレル=57.17と3営業日ぶりに反発。一方、NY金先物12 月限は、外為市場での米ドル安が好感され、前日比3.8ドル高の1トロイオンス=1287.5と続伸して終了した。

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Analyst's view

9日のドル円は、これまでサポートラインとして意識されてきた21日MAを下方ブレイクした。一方、ユーロドルは10日MAを上方ブレイクした。目先、米ドル安圧力が強まるかどうか、この鍵を握るのが米税制改革(=トランプ減税)にかんする議会の進捗度合にあることはこのレポートで指摘済み。その進捗度合だが、米下院は複数の条項を修正した案を公表した。一方、上院でも修正案を公表したが、最大の焦点である法人減税については2019年に実施するとした。下院の修正案では実施時期が2018年となっている。開始時期の隔たりは、減税による財源の穴埋め問題が今後の重要議題として浮上することを示唆している。この点について議論が停滞すれば、年内成立の期待が後退することで「米金利低下→米ドル安」の展開が想定される。また、米国株式でも金利低下に伴い金融セクターが軟調地合いとなることが予想される。逆にスピード感をもって財源穴埋め議論が進行すれば、米国市場はリスク選好相場(=株高 /金利上昇)となり、米ドル相場をサポートしよう。

本日のドル円は、上述したトランプ減税の不透明感と一時的にせよ21日MAを下方ブレイクしたテクニカル要因を考えるならば、下値トライを警戒したい。目先の焦点は厚いビッドが観測されている113.00の維持となろう。このレベルは、直近高値114.73からの23.60%戻しにあたる(チャート①参照)。112円台の攻防となる場合は、ビッドが観測さている112.70、10月20日大陽線の安値112.56の順でサポートポイントを想定したい。一方、ユーロドルの焦点は21日MAのトライとなろう。このMAの上方ブレイクは、現時点での今年最高値1.2092を起点とした短期レジスタンスラインをトライするシグナルと想定したい。


【チャート①:ドル円】

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【チャート②:ユーロドル】

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