検索
40年の歴史
世界約152,600名の顧客
15,000以上のCFD銘柄を提供

今週の焦点は米指標データとイエレン証言

Market Overview

7日の海外外為市場は、米ドル買い優勢の展開となった。この日発表された6月米雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を上回ったことを受け、米国市場は「株高 / 金利上昇」の展開に。ドル円は114.18と、5月11日以来となる水準まで上昇する局面が見られた。クロス円も同様の展開となり、特にドラギECBによる金融緩和政策からの脱却期待が意識されているユーロ円は、昨年の2月10日以来となる130円台の到達に成功した(高値130.13)。

今週も各市場の焦点は米指標データとなろう。また、FEDスピーカーの言動、特に12日のイエレン証言が各市場の変動要因となる可能性がある。

bg_usd dollar united states new 9

Analyst's view

6月米雇用統計は、失業率こそ4.4%へ上昇したものの、非農業部門雇用者数が22.2万人増と市場予想(18.0万人)を上回る内容となった。また、前月(13.8万人→15.2万人)および前々月(17.4万人→20.7万人)が上方修正された。完全雇用の状態にあって尚、20万人以上の雇用増を維持したことで米国市場は「株高 / 金利上昇」のリスク選好で素直に反応した。

現在のグローバル市場は①株高の維持、②金利上昇が同時に発生する局面が見られ、且つ③金融緩和からの脱却までが意識されている状況となっている。これら3つの要因は、すべて円安トレンドを形成するものである。事実、ドル円は完全に5月の戻り高値114.37レベルを視野に入れる展開となった。クロス円でも、ユーロ円が昨年2月以来となる節目の130円台に到達すれば、リスク性の高い資源国&新興国通貨も6月下旬以降、対円で上昇ムードを強めている。

円安トレンド持続の材料として今週注目すべきは、米指標データとなろう。特に注目されるのが、14日に発表される6月小売売上高と消費者物価指数だろう。確かに雇用は堅調である。しかし、賃金の伸びは前月比で0.2%増と市場予想の0.3%増を下回り、且つ前年同月比でも2.5%増と抑制された状況が確認された。7日の米ドル相場の上昇幅が限定的だった理由は、この点にあると筆者は考えている。よって、上述した指標が賃金の伸びが抑制されている影響から総じて市場予想を下回るならば、米ドル安要因となろう。一方、賃金の伸びが抑制されて尚、個人消費の伸びとインフレ鈍化圧力の低下が確認されるならば、リスク選好を背景とした円安トレンドが加速しよう。また、今週はFEDスピーカーによる証言 / 講演が予定されている。最も注目すべきは12日に上院銀行委員会で証言予定のイエレン発言となろう。6月FOMCの内容を踏襲するならば市場へのインパクトは限られよう。一方、未だFED内でコンセンサスが形成されていないバランスシート縮小のタイミングについて、イエレン議長自ら年内実施に言及すれば「米金利上昇→米ドル高」の展開が想定される。

ドル円の上値攻防分岐は①114.37、②115.00、③115.51の3つを想定。一方、下値の焦点は112円台の維持となろう。


【チャート①:ドル円チャート】

usdjpy_20170710

本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありませ ん。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。

無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

記事を探す

投資手法・戦略ガイド

  • レバレッジとリスク

    レバレッジを利用することで、比較的少額の初回支払金額でどのように金融市場に大きなエクスポージャーを得ることができるか学びます。レバレッジは利益を増幅させることができますが、同時に損失リスクも増大するため、利用には注意が必要であることを説明しています。

  • はじめに

    アナリストがどのようにチャートを使っているのかを学び、投資家の行動を勉強し市場パターンを理解しましょう。利用可能な様々なチャートの使い方を学習し、チャートが示す価格パターンを確認します。

  • ストップ

    ポジションを保有・清算できるいくつかの方法を学びます。単純な直接取引から、人がいなくても自動で指示を出すような取引までいろいろあります。注文取引により、利益額をあらかじめ設定したり損失額に対してストップをかけたりできます。複数の注文方法を紹介するとともに、利用方法を説明いたします。