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目先は調整相場を想定

Market Overview

15日の海外外為市場は、米連邦公開市場委員会(FOMC)後に米ドル売り圧力が強まる展開となった。この日のFOMCでは予想通り0.25%の利上げが実施された。一方、FEDメンバーによる今年の政策金利見通しは3回(残り2回)と、昨年12月時点の予想と変化がなかった。これが市場の失望を誘い米ドル売りへとつながった。ドル円は2週間ぶりに21日MAを下方ブレイクし、113.15レベルまで急落した。一方、ユーロドルは大陽線の示現により、1.0714のレジスタンスポイントを突破。NYタイム引けでも1.07台の維持に成功した。

米国株式は、原油先物価格の反発や緩やかな米金融引き締め観測を背景に主要3市場は終始堅調に推移した。一方、米金利は期待先行相場後の調整により、各ゾーンの利回りが低下した。米ドル相場との相関性が高まっている10年債利回りは、今月7日以来となる2.50%割れの局面が見られた。NY原油先物4月限は、米原油在庫の減少がサポート要因となり急反発。米ドル安も相場のサポート要因となった。

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Analyst's view

2月中旬より急きょ始まったFEDメンバーの3月利上げに向けた地ならし発言の連発により、当初メインシナリオではなかった3月利上げが急速に市場で意識された。このため、今回のFOMCでは、イエレンFRBの利上げペース加速が最大の注目材料として浮上していた。しかし、最新のドットチャート(FEDメンバーによる政策金利見通し)では、2017年末時点のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標の中央値が1.375%(1.25~1.50%の範囲)と、前回12月の見通しから変化していないことが判明。年3回以上に利上げペースが加速することを意識していた米債券市場と外為市場では、それぞれ米債の買戻し(=米金利低下)と米ドル売りの圧力が強まった。

15日のレポート「焦点は米利上げペースと国際商品市況」にて、FOMC後は期待先行相場の反動で調整相場へ転じる、と指摘したが、現状は想定通りの展開となっている。ドル円は大陰線の示現で、今月1日以来となる21日MAを下方ブレイクする展開となった。ただ、リスクシナリオであった「米利上げペースの加速→国際商品市況のさらなる下落→株安」は回避されたことで、ドル円が急落するリスクも後退した。今後はトランプ政策の中身と欧州政治リスクの動向(フランス大統領選挙 / BREXIT)に市場の焦点がシフトしよう。それらの詳細が判明するまで、ドル円は115円ミドルレベルを上限としたレンジ相場が継続するだろう。ただ目先は、期待先行相場(=ドル円上昇)の反動による調整相場(=ドル円下落)を想定したい。日足チャートを確認すると、今月10日以降、市場の気迷いを示す小陽線と小陰線が戻り高値のレベルで入り交じる展開となり、昨日はついにトレンドの方向性を示す大陰線が示現した。上述した21日MA下方ブレイクも考えるならば、チャート上では再び111円台へ下落するムードが強まっている。一方、目先のレジスタンスポイント1.0714レベルの突破に成功したユーロドルは、上値トライの展開を想定したい。目先のターゲットは1.0494からの76.40%戻し1.0750レベル。ただ、1.05レベルでのダブルボトム、10日MAにサポートされての大陽線示現を考えるならば、今年最高値1.0829レベルを視野に上昇幅の拡大を想定したい。


【チャート①:ドル円チャート】

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【チャート②:ユーロドルチャート】

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