米株の動向を注視

Market Overview 

ニューヨーク証券取引所

3日の原油相場は、リビア情勢の悪化を受け供給懸念が高まったことで続伸(中心限月の12月物は10月13日以来3週ぶりの水準まで反発)。堅調な原油相場が欧米株高のけん引役となり、ダウ平均及びS&P500は7月下旬以来となる高値水準まで上昇。株高を背景に米国債券市場では各ゾーンで金利が上昇。独金利も株高を背景に小幅に上昇したが、欧州中央銀行(ECB)による緩和強化観測が重石となり0.60%手前での低空飛行は継続。米独金利差の拡大傾向を背景に海外外為市場ではEUR/USDが下落。ユーロクロスも軟調地合いとなった。


一方、円相場は、「株高+米金利上昇」を背景にUSD/JPYが121円台を挟む展開に。上述した原油相場のショートカバーを背景に資源国通貨も対円で買い優勢地合いとなった。

Fundamentals Analysis Highlights

12月利上げ観測を背景に米金利の反発基調は継続中。同時に株高維持の展開ともなっているが、これが米国株式市場における利上げへの耐性を示す現象であるならば、円相場での円高リスクはさらに後退しよう。

だが、米ファンダメンタルズの改善スピードが後退している中での株高には違和感がある。また、昨日株高を牽引した堅調地合いの原油相場も地政学的リスクが意識されただけに過ぎず、需要拡大期待が高まっているわけではない。レジスタンスポイント1バレル=50ドルの水準を突破できずにいる状況、米景気先行き不透明感そして中国の成長目標引き下げ等を考えるならば、今後も原油相場をはじめとした資源価格の低迷が継続する可能性があろう。このような状況で米金融引締めへの思惑が再び強まれば、リスク回避圧力が徐々に強まる展開を常に警戒すべきだろう。

Today’s Outlook

堅調地合いの海外株式や郵政グループ3社上場を背景に、本日の日経平均は上値トライとなる可能性が高い。堅調な株式市場を背景に東京時間の外為市場は円安優勢を想定したい。
ただ、円安トレンドが継続するかどうかは海外動向次第だろう。ECBの緩和強化を背景に欧州株式は底堅い展開が想定される一方、リスク回避要因として注視すべきは米国株式だろう。直近の米指標データ(10月ISM製造業景況指数 / 9月製造業新規受注)は冴えない内容が続いている。米ファンダメンタルズの改善スピードが後退する中、本日予定されている米下院金融サービス委員会の公聴会(銀行規制に関して、日本時間00:00)でイエレン連邦準備理事会(FRB)議長がタカ派金融政策に言及する場合、6日の雇用統計を前に調整売り優勢の展開が想定される。その場合、USD/JPYは121円ミドルレベル(テクニカル面では89日MA)でレジストされる展開が想定される。クロス円で注視すべきは、EUR/JPYだろう。ECBによる緩和強化と株安が合わされば、円相場での円高を牽引する可能性がある。テクニカル面でのポイントは、今年高安のリトレースメント61.80%(131.80レベル)。10月はこのレベルを一時的に下方ブレイクする局面が見られた。

Technical Analysis Highlights

USD/JPY

レジスタンス 121.74:8/28高値 121.62:89日MA(赤ライン)
サポート 120.77:一目/転換線(青ライン) 120.00:サポートポイント

想定レンジは120.00-121.80。このレンジ内で注視すべきテクニカルポイントは、89日MA(上値)と転換線(下値)となろう。
尚、直近のオーダー状況だが、121.50-80ゾーンはオファーとストップが混在している。
一方、ビッドは120.50、120.20前後及び120.00にそれぞれ観測あり。

EUR/USD

レジスタンス 1.1100:レジスタンスポイント 1.1008:10日MA(赤ライン)
サポート 1.0920:長期サポートライン 1.0850:8月安値レベル

目先の攻防分岐は長期サポートラインで変わらず。下方ブレイクした場合は、8月の安値レベル1.0850を目指す展開を想定したい。1.09を挟んでビッドの観測あり。1.0850レベルにもユーロ買いオーダーあり。
一方、目先の上値焦点は10日MA。RSIの動向やオファーの状況(1.1050、1.1080-90、1.1100)を考えるならば、1.11レベルまでの反発が限界と想定したい。

本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありませ ん。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。

無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

投資手法・戦略ガイド

  • リミット

    ポジションを保有・清算できるいくつかの方法を学びます。単純な直接取引から、人がいなくても自動で指示を出すような取引までいろいろあります。注文取引により、利益額をあらかじめ設定したり損失額に対してストップをかけたりできます。複数の注文方法を紹介するとともに、利用方法を説明いたします。

  • 株式の基礎知識

    株式なくしては、各国の経済に不可欠な株式市場は成り立たないでしょう。ここでは、株式取引が個人投資家の収入源と大きな資産になる一方、いかに企業の拡大・成長につながるかということを学びます。

     

  • トレンド

    アナリストがどのようにチャートを使っているのかを学び、投資家の行動を勉強し市場パターンを理解しましょう。利用可能な様々なチャートの使い方を学習し、チャートが示す価格パターンを確認します。