FOMC前に方向感を失いつつある市場

アナリストの視点-明確な方向感見られず

株価ボード

10日のグローバル市場は明確な方向感に欠ける展開となった。欧米株式は引き続き強弱まちまちの展開に。アジア&欧州株式市場は総じて軟調に推移した一方、米国株式市場は前日に大きく下げた反動から戻り期待を背景とした買いが入り、終始堅調に推移した。米債券市場では2年債利回りが0.73%前後で横ばい圏を維持した一方、10年債利回りは小幅に上昇した。
一方、ユーロ相場が堅調に推移した。特にロンドンフィキシング後はユーロ買い圧力が一段と強まり、EUR/USDは日足の一目/基準線を突破。ユーロクロスも総じて堅調に推移した。USD/JPYは120円ミドル割れの局面が見られたが、オセアニア時間では120.70台まで反発し本日の東京時間を迎えている。

来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にグローバル市場では上記の通り明確な方向感が薄れている。株式市場ではリスク選好と回避の綱引き状態が継続中。9日に重要レジスタンスポイント0.76%をトライした米2年債利回りは0.73%前後の水準を維持するものの、外為市場ではむしろドルインデックスで陰線が示現し、ユーロ買い 優勢の展開に。
FOMCが終了するまでこの状況は継続する可能性があろう。また、将来の米金融政策に関する明確なコメントといった余程の材料が無い限り、FOMCが近づくに連れ徐々にレンジも狭まってくるだろう。USD/JPYは118.40-122.00、EUR/USDは1.1100-1.1500のレンジを想定。これらレンジをブレイクするならば、FOMC後を想定している。

本日の焦点-レンジ相場を想定

週末や来週のFOMCを控え、余程の材料が無い限り本日は各市場ともレンジ相場に終始する可能性があろう。アジア時間の外為市場は引き続き株式動向、特に上海株式にらみの展開となろう。買戻し優勢ならば円安優勢、続落ならば円高優勢の展開を想定したい。

海外時間も株式市場にらみの展開となるだろうが、より注視すべきは米指標データ(8月PPI / 9月ミシガン大学消費者態度指数速報値)が総じて良好な内容となった場合の米株の反応だろう。素直に株高で反応するならば、ドル買戻しを想定したい。ただ、下記「Technical analysis highlights」で指摘しているポイントで対円&ユーロでのドルの上値はレジストされる展開が想定される。
逆に良好な米指標データに米株安で反応するならば、ドル売り優勢を想定したい。対照的に円&ユーロへの買い圧力が強まろう。

Technical analysis highlights

USD/JPY

レジスタンス 121.82:リトレースメント61.80% 121.50:レジスタンスポイント
サポート 119.96:一目/転換線 118.80:サポートポイント

上記の通りレンジを118.40-122.0と想定。このレンジ内における上値ポイントは121.50及び121.80前後(8月安値116円前半からのリトレースメント61.80%)、下値のそれは一目/転換線(黄ライン)となろう。
尚、本日のオーダー状況だが121.50及び121.60レベルにはオファーが観測されている。119.40から119.00にかけてはビッドが断続的に並んでいる。

EUR/USD

レジスタンス 1.1327:リトレースメント38.20% 1.1300:レジスタンスポイント
サポート 1.1218:10日MA 1.1123:一目/雲の上限

昨日は一目/基準線(黄ライン)の突破に成功したものの、9月上旬同様1.1300レベルで上値がレジストされた。このレベルにはオファーが観測されており、本日もレジスンタスポイントとして認識しておきたい。ただ、テクニカル面でより重要なのは、9月安値からのリトレースメント38.20%での攻防だろう。9月1日に上値がレジストされた経緯がある他、本日はこのテクニカル下もオファー優勢となっている。1.1300-1.1320はレジスタンスゾーンと認識しておきたい。
一方、下値は10日MA(青ライン)の維持(=1.12台の維持)が焦点となろう。

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