独金利の動向と米指標データを注視する一日

アナリストの視点-上昇ラリー小休止で株高

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14日の海外外為市場はドルの売り買いが交錯する展開となった。EUR/USDは独金利の低下と米早期利上げ観測の後退を背景に1.1400を挟んでボックス相場の展開に。一方、原油相場の下落を背景に資源国通貨はNYタイムに対ドルで軟調地合いとなった。

円相場でも売り買いが交錯する展開に。クロス円はドルストレートに連動する値動きとなり、欧州タイムは円売り優勢。EUR/JPYは2月11日以来となる136.40台まで上昇する局面が見られた。その後NYタイム序盤からロンドンフィキシングにかけては円買い優勢、NYタイム後半では再び円売り優勢の展開となった。USD/JPYはクロス円の動きにサポートされ119円台を維持したまま、本日の東京時間を迎えている。

14日の欧米債券市場では、米独金利の上昇ラリーが小休止状態に。興味深いのは、このタイミングで欧米株式市場が上値トライの展開となったことだろう(S&P500種株価指数は終値ベースで過去最高値を更新)。これら昨日の動向は、本レポートで指摘してきたように米独金利の上昇ラリーが、株式市場のリスク要因として捉えられていることを示唆している。
2013年12月下旬を境に低下トレンドを形勢し、今年4中旬に過去最低水準を付けた独金利はすでに38.20%戻し(=0.80%)を達成。相場が急反転した場合、往々にして38.20%戻しを達成する局面が見られるが、2013年以降より急低下してきた独金利の動向を鑑みるに、このレベルで今回の上昇局面が終息したと判断するのは早計だろう。38.20%以上の水準では上昇スピードが衰える可能性があるものの、50.0%戻しの1.00%レベルまで目指す展開を想定したい。独金利の上昇が続く場合、米金利も追随する可能性がある。欧米債券市場で上昇ラリーが継続した場合、株式市場が高値圏を維持できるかどうかは昨日指摘した通り指標データ次第だろう。その株式動向次第で、円相場のトレンドも決定されよう。事実、昨日は欧米株式が堅調に推移したことで、クロス円の下落幅は限定的となり、USD/JPYは119円台をかろじて維持することに成功した。

本日の焦点-独金利 / 米指標データを注視する一日

外為市場の焦点は、引き続き米指標データとなろう。4月のPPIコアは予想外の0.2%減(前月比)。個人消費の低迷や低インフレ懸念がくすぶる中、本日の指標データまでが冴えない内容となれば、米利上げ時期の後退観測を背景にドル安圧力が強まろう。EUR/USDは上述した独金利が38.20%戻しの水準を超えてくるならば、目先のレジスタンスポイント1.1450レベルを突破する展開が想定される。ドルストレート全般でドル安となれば、円相場はクロス円がUSD/JPYをサポートする展開となろう。ただ、円安の幅は株式動向に左右されよう。

尚、本日12時40分に帝国ホテルにて黒田東彦日銀総裁の講演が予定されている。

Technical analysis highlights

USD/JPY

レジスタンス 119.67:一目/基準線(緑ライン) 119.51:21日MA(赤ライン)
サポート 118.80:短期サポートライン 118.50:4/30安値

トライアングル下限の維持にかろうじて成功。本日の焦点はこの下限を下方ブレイクするか、日足の一目/雲の攻防へ再度シフトするかどうかだろう。前者の場合、次のサポートポイントとして浮上するのが118.50及び118.30前後。後者の場合は、上記のポイントでレジストされる可能性が高い。尚、直近のオーダー状況だが119.50、120.00にはオファーが観測されている。ビッドは118.80、118.50及び118.00レベルに観測されている。118.50下と118.45レベルにはストップの観測もあり。

EUR/USD

レジスタンス 1.1500:レジスタンスポイント 1.1450:2/19高値
サポート 1.1303:5日MA 1.1263:10日MA

1.1400の突破に成功したものの、予想通り1.1450手前で反落。2月のレジスタンスポイントの突破が本日の焦点となろう。この水準には引き続き厚いオファーとオプションバリアが観測されている。突破した場合、次の焦点として浮上するのが節目の1.1500だろう。このレベルでも厚いオファーとオプションバリアが観測されている。一方、下値は1.13台(=5日MA)の維持が焦点となろう。1.1300には厚いビッドが観測されている。

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