焦点はユーロ圏財務相会合とユーロ相場

Market Overview -再びドル買いの展開に

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19日の海外外為市場はドル買い優勢の展開となった。前日に公表された連邦公開市場委員会(FOMC)議事録はハト派寄りの内容となったが、労働市場の改善傾向を背景に6月利上げ期待も根強く、米金利は各ゾーンで上昇。結果、外為市場でのドル買い圧力を強めた。
米国株式は原油相場の下落やギリシャ情勢への警戒感から強弱まちまちの展開に。主要な新興国株式も同様の展開となった。一方、欧州株式は総じて堅調に推移する等、リスク選好とも回避とも言えないトレンドが続いたまま、本日の東京時間を迎えている。

 

ドル高ストーリーの軸をなす6月利上げ観測は根強く、また、ギリシャリスクを背景としたユーロ売りと原油価格の下落による資源国通貨売りも影響し、ドルインデックスはレンジの上限95.00を視野に反発。ただ、イエレンFRBの金融政策の方向性が「指標データ次第-Data Dependency」である以上、「軸」が再びしっかりするためには、強い米指標データが必要不可欠となることは言うまでもない。しかし、昨日の米指標データは相変わらず強弱まちまちの内容となった。今後も同じ状況が続けば、6月利上げ観測は確実に後退し、ドル安リスクを意識する局面が訪れよう。

また、気になるのは昨日の米国マーケットが「株安・金利上昇」となったことだろう。冴えない指標データと原油価格の下落を背景に米株の上値が圧迫されたのはセオリー通りだが、米金利が上昇した点は気がかりだ。もちろん、昨日の動向のみをもって米金利変動リスクが米株式市場で意識され始めていることを指摘するのは早計だが、来週24-25日のイエレンFRB議長による議会証言で、1月下旬以降から続く冴えない指標データを考慮してなお、タカ派スタンスを鮮明にしてくるならば、米金利変動リスクが新たなリスク要因として米国株式市場のみならず新興国市場全般でも台頭する可能性があろう。この場合、グローバル株式市場の不安定化を招くと同時に、外為市場ではリスク回避の円高圧力が強まろう。

Today’s Outlook -注目されるギリシャ支援の行方

本日の外為市場の焦点は、ユーロ圏財務相会合とユーロ相場となろう。現行の支援プログラム期限があと約1週間に迫る中、ギリシャ政府は19日、ユーロ圏諸国に対して6カ月の融資延長を正式に申請した。欧州委員会の報道官は同日、ギリシャ政府の申請について「前向きな兆候」と指摘。だが、ドイツサイドはギリシャの提案に対して「抜本的な解決策ではない」、「16日のユーロ圏財務相会合で合意した基準を満たしていない」と難色を示しており、協議の行方は依然として不透明な状況が続いている。

交渉の行方次第でユーロ相場は乱高下しよう。条件付きながらもギリシャに対する6ヶ月融資延長で合意に達すれば3月デフォルト回避を背景にユーロの買戻し圧力が強まろう。ユーロドルは一目/基準線及びレンジの上限である1.1500を突破する展開を想定したい。ユーロ円も1月26日安値130.40からの38.20%戻し137.72レベルを視野にユーロ高優勢となろう。

逆に話し合いが決裂となれば、ユーロドルはレンジの下限である1.1250レベルを下方ブレイクする展開を想定したい。また、ユーロ円は欧州株安も合わさり、目先のサポートポイント132.50レベルを視野に下落幅が拡大する可能性が高まろう。また、米株続落の可能性も高まることから、他のクロス円も総じて円高優勢の展開となろう。ドル円のチャートポイントは下記「TECHNICAL ANALYSIS HIGHLIGHTS」を参照されたし。

Technical analysis highlights

ドル円

レジスタンス 120.00:レジスタンスポイント 119.50:レジスタンスポイント
サポート 118.65:トライアングル下限 118.17:一目/基準線(19日時点、緑ライン)

本日も118.00-119.50を中心レンジと想定。ダウンサイドの焦点は、21日MA(赤ライン)とクロスしているトライアングルの下限及び一目/基準線(赤ライン)の攻防だろう。基準線が推移するレベルから118.00にかけてはビッドが断続的に並んでいる。一方、トップサイドの焦点は、119.50レベルの攻防となろう。この水準にはオファーが観測されている。

ユーロドル

レジスタンス 1.1534:2月3日高値 1.1397:一目/基準線(赤ライン)
サポート 1.1300:サポートポイント 1.1250:サポートポイント

本日も上下のチャートポイントは変わらず。直近のオーダー状況だが、1.1450及び1.1480-1.1500にかけてはオファーが観測されている。ビッドは1.1320、1.1310、1.1300にそれぞれ観測されている。また、1.1290から1.1250にかけてはビッドとストップが混在している。

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