焦点は米経済指標とイエレン発言

Market Overview-リスクセンチメントは俄かに改善

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16日のNY市場は、リスク回避が一服する展開となった。この日発表された米経済指標が総じて市場予想を上回ったこと、そしてタカ派寄りの米セントルイス地区連銀のブラード総裁が「指標次第で量的緩和(QE)終了の先送りを検討する可能性」を指摘したことが好感され、取引序盤は軟調に推移していたS&P500種株価指数とナスダック総合指数は徐々に下げ幅を埋める展開に。堅調な米株を背景に米利回りの低下圧力も後退し、ドル円は105円ミドルから106.46レベルまで反発。クロス円も総じて円売り優勢の展開となった。ユーロドルはドル買い圧力とユーロポンドでのユーロ売り圧力交錯し、1.2800を挟んで方向感のない展開が続いた。一方、リスク回避ムードが後退したことで、資源国&新興国通貨は対ドルで底堅い値動きとなった。

だが、ユーロ圏の消費者物価指数(9月、HICP)が前月同月比0.3%の上昇にとどまり、域内のディスインフレ傾向があらためて確認されたことで欧州株式は総じて軟調に推移し、且つ新興国株式も強弱まちまちの展開に。また、NY原油先物11月限(WTI)が一時80ドルを割り込む局面が見られる等、リスクセンチメントが改善したと言い切れない状況のまま、本日の東京時間を迎えている。

Today’s Outlook -米経済指標とイエレン発言

米株の反発を受け、本日の日経平均も底堅い展開が想定される。アジア時間は、重要経済指標やイベントが予定されていないことから、外為市場は株式にらみの展開となろう。ただ、市場の焦点が米国マーケットに向いている以上、株高優勢となっても円相場の上昇幅は限られよう。ドル円は106.00-107.00、ユーロドルは1.2800を挟んでのレンジ相場を想定したい。

日本時間21時30分に住宅着工件数(9月)と建設許可件数(同月)が発表される。米GDPの約7割を占める個人消費の動向に大きな影響を及ぼす住宅市場の改善傾向が示されれば、米株での買い戻しが継続しよう。米株が底堅く推移すれば、米金利低下圧力の後退要因となることで、外為市場ではドルを買い戻す動きが強まろう。

また、同時刻にイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演も予定されている。同議長は先週ワシントンで開かれた非公開の会議で、世界経済の成長が減速する中にあっても米経済の成長が持続することに自信を表明したとの報道(15日ブルームバーグ)もあり、米経済の先行きについて強気の見方を示すならば、ドル相場にとってはポジティブ要因となろう。

ただ、昨日の値動きを鑑みるにドルロングの調整地合いは根強い。低空飛行状態の米金利やファンド勢によるポジション調整が続くことを想定するならば、現状、急激なドル高は見込めないだろう。

Technical analysis highlights

ドル円

レジスタンス 107.36:10日MA1(緑ライン) 107.07:リトレースメント38.20%
サポート 105.20:10月15日安値 105.00:サポートポイント

106.00-107.00を中心レンジと想定。テクニカル面での注目点は、上値が105.20からの38.20%戻し107.07レベル、下値は週足の一目/基準線105.45前後となろう。尚、朝方のオーダー状況だが、107.00&107.50にはオファー、105.50、105.20そして105.00にはビッドがそれぞれ観測されている。

ユーロドル

レジスタンス 1.2900:レジスタンスポイント 1.2887:10月15日高値
サポート 1.2717:21日MA(緑ライン) 1.2705:10月16日安値

1.2900の厚いオファーに上値が抑えれている状況が継続している。本日もこのレベルを上限と想定したい。下値は21日MAでの攻防が焦点となろう。昨日はこのMAレベルで反発している。ただ、域内脆弱なファンダメンタルズを考えるならば、本日の米経済指標次第で1.2700ブレイクも想定しておきたい。尚、このレベルにはビッドが観測されている。

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