FOMC前に俄かに強まるリスク回避ムード

Market Overview-リスクイベントに注視する1週間

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週明けの外為市場は、冴えない米鉱工業生産(8月)が米ドルロング解消の材料として捉えられる局面が見られた。しかし、米ドルのトレンドを示すドルインデックスは84.00を維持する等、ドル高トレンドに変化は見られず。ユーロドルは1.29ミドルレベルで上値の重い状況が続いた。一方、スコットランドの独立問題を背景にポンドドルは下落。また、中国リスクを背景に豪ドル/米ドルも節目の0.9000を一時的に割り込む展開となった。
円相場では、ドル円の調整やグローバル株式が強弱まちまちの展開となったことを背景に円安トレンドが一服。しかし、円買いは調整の域を出ず、ドル円は107円台を維持したまま、本日の東京時間を迎えている。

今週の焦点は、16-17日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)及び18日のスコットランド独立の是非を問う住民投票となろう。どちらもリスクイベントとして捉えておくべきであることは、直近のグローバル株式市場の状況が示唆しているが、特に注視すべきは前者の米早期利上げの動向と米国株式市場の反応だろう。中国の景気減速懸念が再び台頭する中、イエレンFRBの宗旨替え(早期利上げに向け金融政策の舵を切ること)が確認されれば、高値警戒感が強まっている米国株式が崩れる可能性がある。米株が崩れることは、グローバル株式市場におけるリスク選好の先導役を失うことを意味し、特に新興国株式の不安定化が顕著になろう。
外為市場では、米金利の上昇を背景にドル高圧力が新興国、資源国の各通貨で強まろう。また、スコットランドが独立となれば、英ポンドでもドル買い圧力が強まろう。一方、ドル円は、グローバル株式の不安定化を背景にドル買い圧力が相殺され、上値の重い展開を想定している。円高のけん引役としてク注視すべきはクロス円の動向だが、特にユーロ円、豪ドル円、ポンド円の動向にはより注意が必要だろう。

Today’s Outlook FOMCを前のレンジ相場

本日は豪準備銀行(RBA)金融政策会合議事録の公表、大阪経済4団体共催懇談会における黒田総裁の講演、そして米英独の経済指標発表とそれなりにイベントの多い一日ではあるが、FOMC前というタイミングを考えるなら、外為市場はレンジ相場に終始する可能性があろう。ただ、いくつかの通貨で大きな値動きとなる可能性がある。

アジア時間は、FOMCへの警戒感や中国リスクが再び台頭する中、RBA議事録でさらに豪ドル売りが加速する可能性がある点には注意しておきたい。豪ドル/米ドルが完全に0.90を下方ブレイクする展開となれば、3月3日安値0.8891を視野に下落スピードが加速しよう。

欧州タイム以降は、経済指標にらみの展開となるだろう。焦点は下振れリスクにあろう。特に独ZEW景況感調査(9月、期待指数)で同国の景気見通しが悪化していることが確認されれば、欧州中央銀行(ECB)の緩和強化観測を想起させユーロドルはFOMC前に1.28台の攻防へシフトする可能性が高まろう。

NY時間に発表される卸売物価指数(8月、PPI)が下振れた場合は、ドルロング調整のバロメーターとして注目したい。

Technical analysis highlights

ドル円

レジスタンス 107.50:レジスタンスポイント 107.40:9月12日高値
サポート 107.00:サポートポイント 106.64:9月11日安値

目先の焦点は、厚いオファーとオプションバリアが観測さている107円ミドルの突破となろう。107.50上にはストップが置かれており、これを巻き込む展開となればさらなる上値トライの展開となろう。だが、108円到達はFOMC後の「株高+米金利上昇」を確認してからになると想定している。下値の焦点は106円ミドルの維持となろう。106.60-50にかけてはビッドが並び始めている。

ユーロドル

レジスタンス 1.3000:レジスタンスポイント 1.2979:9月12日高値
サポート 1.2850:サポートポイント 1.2800:サポートポイント

上値は引き続き1.3000の突破が焦点となろう。一方、下値は1.28台の攻防へシフトするかが注目される。1.3000前後には厚いオファーが並んでいる。ビッドは、1.2850レベルに観測されているが、ストップ混在の状況となっている。

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