外為市場のトレンドは米株が左右

Market Overview-米株史上最高値圏維持なるか

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6月30日~7月4日における世界株式市場の週間騰落率を確認すると、トルコBIST100(マイナス1.19%)やロシアRTS(マイナス1.40%)以外は、軒並み上昇。上昇率トップはインドSENSEX指数(プラス3.43%)。モディ新政権による経済改革への期待が押し上げ要因となった。その他新興国株式では、南アフリカ、メキシコそして東南アジア株式の上昇が目立った。また、出遅れ感が意識された日経平均も2.27%と、先進国の中では上昇率トップとなれば、欧州株式もドイツDAXを筆頭に軒並み堅調に推移。さらに、投資家のセンチメントを示すボラティリティインデックス(VIX指数)も10.32と低位水準にあることを鑑みるに、リスク選好の土台となっている米株が崩れない限り、グローバル市場が昨年5月のバーナンキショックや今年1月の新興国リスクのようなリスクオフの状況に陥る可能性は低いだろう。

今週は、その米国株式が外為市場のトレンドを左右する展開を想定したい。明日のアルミ大手アルコアを皮切りに、第2四半期の米主要企業決算がスタートする。世界経済に対する成長懸念(国際通貨基金-IMFのラガルド専務理事は経済成長予想を下方修正する可能性を示唆)やバリエーション(株価評価)懸念が根強い中、決算内容次第で米株は上下に振れる展開が想定される。決算内容が上記の懸念を払しょくし、米株で史上最高値更新が続くようなら、債券市場から株式市場への資金シフトが加速しよう。外為市場では米金利がレンジの上限(2年債利回り:0.52%、10年債利回り:2.80%)に向け上昇することで、ドルショートカバー優勢の展開となろう。また、米株高は先週同様、他の主要な株価指数の下支え要因となり、結果円売り圧力も継続しよう。

問題は、米株が史上最高値圏から崩れ落ちるケースだろう。上述したトルコBIST100やロシアRTS下落の背景には中東やウクライナの地政学的リスクがある。冴えない企業決算を背景に米株が崩れれば、上記リスクを封印していた「蓋」が外れることで、グローバル株式ではリスクオフムードが強まろう。外為市場では、米金利低下を背景にドル売り圧力が、株式下落を背景に円やスイスフランへの逃避需要が高まろう。

Today’s Outlook -レンジ相場継続

本日は、欧米中の重要経済指標や要人講演の予定はない。円相場は引き続き株式動向に左右される展開となろう。米株は史上最高値圏を維持しているものの、それに追随出来ない日経平均という構図に変化は見られない。上値の重い先物の動向や新たな買い材料見当たらない状況を考えるなら、日経平均は1,5500円レベルで上値の重い展開が想定される。だが、リスク選好の先導役である米株が崩れない限り、グローバル株式がリスクオフムード一色になる展開も想定しにくい。よって、日経平均も大きく崩れることはないだろう。また、米企業決算発表を控え米株も動きづらいことから、本日の外為市場は株式動向に左右されながらも、レンジ相場の継続を想定したい。

Today’s chart point

ドル円

レジスタンス 102.80:6月4日高値 102.47:日足の一目/雲の上限
サポート 101.92:21日MA 100.81:200日MA

200日MA(赤ライン)にサポートされ、102円台の到達に成功。6月4日高値102.80を上限と想定し、まずは102.40レベルを突破出来るかが焦点となろう。この水準は、6月11日&18日高値レベルであると同時に、102.47前後には日足の一目/雲の上限も推移している。

 

ユーロドル

レジスタンス 1.3602:一目/基準線 1.3600:21日MA
サポート 1.3550:サポートポイント 1.3503:6月5日安値

21日MA&一目/基準線を下方ブレイク。今週は、再び1.35台での攻防を想定したい。サポートポイントは1.3550レベルと1.3500。レジスタンスは1.3600付近で推移している21日MA&一目/基準線を突破出来るかどうかが注目される。

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