7月のトレンドを左右する重要な1週間

Market Overview-目白押しの経済イベント

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今週は、日米欧をはじめとした各国経済指標の他、豪準備銀行(RBA)金融政策決定会合及び欧州中央銀行(ECB)理事会等、経済イベントが目白押しの1週間となっている。

その中でも、マーケットの耳目はやはり米国の経済指標に集まろう。米雇用統計をはじめ、今週までに発表される一連の経済指標の結果が、7月29-30日の連邦公開市場委員会(FOMC)に大きな影響を与える可能性が高いからだ。この点は、結果次第で米金融政策に対する思惑が左右されることを意味する。よって、今週は7月の外為市場のトレンド、特にドル相場と円相場を左右する重要な1週間となるだろう。

最も注目すべき米経済指標は、やはり木曜日の雇用統計(6月)となろう。翌日4日金曜日が独立記念日ということもあり、ECB理事会と同じ日に発表される。雇用市場の継続的な改善傾向を示す内容となれば、米株高と同時に金利への低下圧力が後退し、結果ドル相場も全体的にショートカバー主体の展開となろう。ただ、連邦準備理事会(FRB)は経済指標全体を俯瞰し、将来の金融政策の方向性を決定すると表明している以上、再びドル高が強まるためには、雇用統計以外の指標も総じて市場予想を上回る必要があろう。今週の経済指標が米ファンダメンタルズ改善を再びマーケットに意識させる内容となれば、「株高+金利反発」を背景にドル円&ドルインデックスは再び200日MAを突破する展開となろう。また、米株高がグローバル株式をサポートすることで、クロス円での円高圧力も後退しよう。

逆に米ファンダメンタルズ改善期待がさらに後退すれば、米株が崩れる可能性が高まろう。それはリスク選好の先導役を失うことを意味する。過去の経緯を振り返るならば、米株の下落は、中東の地政学的リスクや新興国リスクがグローバル株式市場で意識される可能性を高めよう。その場合、外為市場では円やスイスフランの買い圧力が強まろう。

尚、米国以外では、1日の日銀短観、中国製造業PMI、独&ユーロ圏失業率、2-3日の豪経済指標(貿易収支、小売売上高)の内容にも注目したい。

Today’s Outlook -株式と欧米経済指標にらみ

本日の円相場は、引き続き株式にらみの展開となろう。米株はかろうじて史上最高値圏を維持しているが、国内株式がそれに追随出来ない状況は継続中。直近は、ドル円での円高圧力が強まっていることに加え、雇用統計への警戒感も意識され安い状況にあることから、国内株式は上値の重い展開が想定される。株式が軟調な地合いとなれば、ドル円は101.00トライの可能性を意識すべきだろう。下方ブレイクした場合は、重要サポートポイント100.75が再び焦点として浮上しよう。

経済指標では、日本時間18時に発表されるユーロ圏の消費者物価指数(6月、HICP、速報値)に注目したい。先週発表された独CPIが上振れたことで、ひとまずHICPへの警戒感は後退している。市場予想以上ならば、ユーロ買い圧力が強まろう。本日のシカゴ購買部協会景気指数(6月)が米金利の低下圧力をさらに強める結果となれば、ユーロドルは6月6日高値1.3677をターゲットにショートカバー継続を想定したい。一方、ディスインフレ懸念を強める内容となれば、ECB理事会への警戒感を背景に1.36前半で上値の重い展開となろう。上記の米経済指標次第では、1.3600を目指す展開となろう。

Today’s Chart Point

ドル円

レジスタンス 102.00:レジスタンスポイント 101.73:200日MA
サポート 101.00:サポートポイント 101.75:2月4日安値

目先の焦点は、厚いビッドが観測されている101円台の維持。尚、101.20&101.00下にはストップあり。100円台への攻防へとシフトすれば、重要サポートポイント100.75が再び視野に。上値は200日MA(黄ライン)の突破が焦点となろう。

 

ユーロドル

レジスタンス 1.3677:6月6日高値 1.3651:6月25日高値
サポート 1.3598:21日MA 1.3550:サポートポイント

上値は引き続き1.36ミドル&1.3677レベルの突破が焦点となろう。下値は1.36台を維持出来るかどうか、この点に注目したい。後者の攻防では、1.3600前後で推移している21日MAが焦点となろう。直近のオーダー状況だが、1.36後半はオファーとストップが混在、1.3610には厚いビッドが観測されている。

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