マーケットの焦点は来週に 本日はレンジ相場に終始か

Market Overview-冴えない内容が続く米経済指標

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26日の米株式相場は、ブラード・セントルイス連銀総裁の早期利上げを示唆する発言が材料視され反落。ダウ平均は一時120ドルを超える局面があった。ただ、同総裁はもともとタカ派寄りとして知られており、米株の反応はいささか過敏すぎた感もある。むしろ注視したいのは、昨日発表された米経済指標が総じて冴えない内容となったことだろう。5月の個人消費支出(PCE)は前月比+0.2%と、市場予想の+0.4%を下回る内容となった。個人消費支出(PCEコア・デフレーター)も同+0.2%で横ばい。また、新規失業保険申請件数も31.2万件と、市場予想の31.0万件を上回る結果となった。25日の指標(米GDP、耐久財受注)に続き、この日も冴えない内容となったことで、景気回復スピードが加速するとの見通しやインフレ期待は当然後退。米2年債利回りは0.465%まで、10年債利回りは6月上旬以来の低水準(2.530%)へと低下した。

NY外為市場では、米金利の低下を背景にドル売りトレンドが継続。ドルインデックスは200日MAを完全に下方ブレイクする展開に。一方、円相場は売り買いが交錯した。リスクオンの先導役である米株が崩れただけでなく、米金利も同時に低下したことで、円相場は一時円買い圧力が強まった。ただ、NYタイム終盤にかけて米株が持ち直したこともあり、ドル円やクロス円はレンジを維持したまま、本日の東京時間を迎えている。

マーケットの焦点はすでに来週の米経済指標に向いている。米雇用統計(6月)をはじめ総じて景気回復期待を削ぐ内容が続けば、景気回復スピードの加速期待とインフレ期待が後退しよう。その場合、高値警戒感が強まっている米国株式では売り圧力が強まり、債券市場では米金利がさらに低下することが予想される。米国マーケットがそのような展開となれば、外為市場ではドル売りと同時に円買い圧力が強まる展開を想定したい。逆に米経済指標が総じて強い内容となれば、米株の史上最高値圏維持と米金利に対する低下圧力の後退を背景にドル売りと円買い圧力が後退しよう。尚、中東の地政学的リスクとアルゼンチンの財政問題が南米経済に及ぼす負の影響は、引き続きリスク要因として認識しておきたい。

Today’s Outlook -日独CPIに注目

本日は材料も乏しく、月末且つ期末というタイミングであることも考えるなら、外為市場はレンジ相場に終始する可能性が高い。

アジア時間は、日本の消費者物価指数(5月、CPI)に注目したい。黒田日銀のシナリオ通りに上昇基調が継続すれば、年内の追加緩和期待がさらに後退しよう。昨日の米国マーケットの動も合わせて考えるなら、日経平均では売り圧力が、円相場では円買い圧力が強まろう。逆にCPI伸びが限定的となれば、マーケットへの影響は限定的となろう。

欧州タイム以降は、ドイツの消費者物価指数(6月、CPI、速報値) に注目したい。同国で継続的な低インフレ傾向が確認されれば、ユーロ売り圧力が強まろう。だが、直近の米経済指標を受け、米金利に再び低下圧力が強まっていることを考えるなら、ドイツCPIの結果ユーロ売り圧力が強まっても、下値は限定的となろう。ユーロドルのチャートポイントについては下記「Today’s Chart Point」を参照されたい。

Today’s Chart Point

ドル円

レジスタンス 102.19:89日MA 102.00:レジスタンスポイント
サポート 101.35:5月22日高値 101.00:サポートポイント

200日MA(黄ライン)をついに下方ブレイク。101.50レベルをも完全に割り込む展開となれば、101.00を視野に下落スピードが加速しよう。101.45以下にはストップ、101.20以下にもストップが観測されている。101.00には厚いビッドが観測されている。上値は、オファーが観測されている102.00の突破が焦点となろう。

 

ユーロドル

レジスタンス 1.3677:6月6日高値 1.3644:6月19日高値
サポート 1.3595:21日MA 1.3550:サポートポイント

上値は引き続き1.36ミドル&1.3670レベルの突破が焦点となろう。下値は1.3590台に密集している21日MA&10日MAの攻防に注目したい。これらMAを下方ブレイクすれば、1.3550が次のターゲットとして浮上しよう。尚、朝方のオーダー状況を確認すると、1.3670から1.3690にかけては、昨日同様オファーとストップが混在。また、ビッドも昨日と同じく1.3575、1.3560レベルにそれぞれ観測されている。1.3550前後にも厚いビッドが観測されている。

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