最大の焦点は米FOMC

Market Overview-焦点はイエレンFRBのスタンス

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13日の米株式市場で、ダウ工業株30種平均は3日ぶりに反発。S&P500種株価指数 も前日比0.3%高の1936.16と、4日ぶりに上昇した。米株が堅調に推移したこともあり、米債券市場では各ゾーンにおいて利回りに対する低下圧力が後退し、2年&10年債利回りは小幅ながらも反発。米金利の反発は対ユーロ&円でドル買い圧力を強め、ユーロドルは節目の1.3500、ドル円は102.25前後で推移している89日MAを視野に、週明けの東京時間を迎えている。

今週最大の焦点は、連邦公開市場委員会(FOMC)となろう。4月から6月上旬までに発表された経済指標の結果を受け、イエレン連邦準備理事会(FRB)が将来の景気見通しについて上方修正してくるかどうか、この点が注目される。また、FOMC参加者による2015年末時点の金利水準の予想も焦点となろう。3月時点における2015年末の金利見通しに関し、中央値は1.00%と、昨年12月時点の0.75%から上昇している。景気見通しの上方修正に加え、金利見通しの中央値までがさらに上昇すれば、マーケットで早期利上げ観測を再び台頭さ、米金利への上昇圧力が強まろう。また、3月会合後の記者会見同様、イエレンFRB議長が将来の利上げ時期について具体的に言及すれば、こちらも米金利の上昇要因となろう。

だが、今回のFOMCが総じてタカ派スタンスだった場合、米金利以上に注目すべきは米株の動向だろう。米金利反発を受けて尚、米株が史上最高値圏維持となれば、グローバル市場が全面的なリスクオフに陥る可能性は低いだろう。この場合、外為市場ではドル高/円安となろう。ドル円は今年最高値を起点としたレジスタンスラインの突破が焦点となろう。

一方、イエレンFRBのタカ派スタンスが米ファンダメンタルズ改善の足かせとして認識されれば、米株は史上最高値圏の維持に失敗するだろう。リスクオンの先導役である米株が崩れれば、不透明感増すイラク情勢や水面下でくすぶり続けている新興国リスクがグローバル市場を直撃するリスクが高まろう。そのような展開となれば、外為市場ではドル買いと同時に円買い圧力が強まろう。円相場全体は、リスク回避を背景に下値を模索する展開となろう。

Today’s Outlook -引き続き米経済指標にらみ

週明けも米経済指標に注目する一日となろう。総じて強い内容となれば、米ファンダメンタルズ改善期待を背景に米株が堅調さを維持し、米金利への低下圧力が後退しよう。この場合、外為市場では上述の通りドル買い/円売りの展開となろう。一方、ユーロドルは節目の1.3500を目指す展開となろう。ユーロ円は、欧州中央銀行(ECB)理事会後の動向を考えるならユーロドル下落の影響を強く受けよう。よって、他のクロス円と比較し、上昇幅は限られると考えられる。

一方、米経済指標が総じて冴えない内容となれば、米株は下落し、金利には低下圧力が強まることで外為市場ではル売り/円買いの展開となろう。ユーロドルは1.36を目指しショートカバー優勢の展開となろう。

Today’s Chart Point

ドル円

レジスタンス 102.23:89日MA 102.15:レジスタンスポイント
サポート 101.61:200日MA 101.00:サポートポイント

200日MA(黄ライン)を下限、89日MA(赤ライン)を上限と想定し、どちらのMAを完全にブレイクするかが焦点となろう。200日MAを下方ブレイクした場合は101.00、89日MAを上方ブレイクした場合は102.80(6月4日高値)が次の焦点として浮上しよう。

ユーロドル

レジスタンス 1.3600:レジスタンスポイント 1.3583:10日MA
サポート 1.3503:6月5日安値 1.3477:2月3日安値

焦点は、節目の1.35トライ。下方ブレイクした場合は、重要サポートポイント1.3477を視野に下落スピードが加速することを想定したい。一方、上値は、1.3580前後で推移している10日MAを突破し、1.36台へ再上昇出来るかが焦点となろう。

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