指標&決算にらみの状況は続く

円相場の命運は米株とともに円相場の命運は米株とともに

14日の米株式相場は3営業日ぶりに反発し、米金利には中期ゾーンを中心にジワリと上昇圧力が強まる展開となった。新興国株式は強弱まちまちの展開となったが、欧州株式は総じて堅調に推移。そして外為市場では円安優勢の展開となる等、週明けのグローバル金融市場はリスク選好優勢の展開となった。

綱引きの「綱」が再びリスク選好サイドへ引き寄せられた背景には、米小売売上高(3月)と金融大手シティグループの1~3月期決算だった。前者に関しては、自動車・関連部品の販売の伸び(前月比3.1%増)がけん引役となり、季節調整済みで前月比1.1%増加と、2012年9月以来で最大の伸びを示した。総合小売店の売り上げ増(前月比1.9%増)も目立っており、米GDPの7割を示す個人消費の今後の改善に対して期待を強める内容となった。後者の決算に関しては、純利益が前年同期比で4%増となり、ひとまず投資家心理の改善につながった。

昨日も含め直近の動向から言えることは、円相場の命運は米国株式にあるということだろう。昨日に続き本日の米経済指標や企業決算も総じて好調ならば、米株の底打ち感が強まるとともに、外為市場ではリスク選好を背景に円売り圧力が強まろう。特にドル円は、株高を背景とした円売り圧力と米金利の緩やかな上昇を背景としたドル買い圧力が合わさることで、101.20レベルでの底打ち感が強まり、下記「Today’s Chart Point」で指摘したレジスタンスをトライするムードが強まろう。

 

Today’s Outlook -経済指標と米企業決算にらみの動向は続く

本日も海外経済指標と米企業決算の動向に注視する一日となろう。経済指標で注目すべきは、日本時間18時の独ZEW景況感調査(4月、期待指数)と21時半以降に発表される米経済指標だろう。

欧州中央銀行(ECB)サイドよりユーロ高けん制発言が飛び出す中、独ZEW指数が市場予想を下回る結果となれば、対ドルでのユーロ売り圧力をさらに強めよう。

しかし、ユーロドルの下落をさらに加速させるのは、やはり米国発の材料次第だろう。昨日の小売売上高(3月)に続き、ニューヨーク連銀製造業景気指数(4月)や消費者物価指数(3月、CPI)が市場予想を上回れば、米ファンダメンタルズ改善期待とウクライナリスクに直面しているドイツの状況を背景に米欧の金利差拡大観測により、ユーロドルは1.38前半のテクニカルポイントをブレイクする可能性が高まろう。

米国株式市場は企業決算次第だろう。ジョンソン・エンド・ジョンソン、ザ コカ・コーラカンパニー、そしてインテルといった米主要企業が昨日のシティグループに続き市場予想を上回る決算内容となれば、米国株式では底打ち感が強まろう。逆に冴えない内容が続けば、リスク選好と回避がせめぎ合う「綱引き」状態へ逆戻りしよう。後者の展開となれば、米金利への低下圧力が強まることでドル相場も軟調に推移する可能性が高い(ウクライナ情勢次第ではリスク回避のドル買い優勢となる可能性あり)。また、本日はイエレン連邦準備理事会(FRB)の講演が予定されている。“タカ派サプライズ”となる発言が飛び出せば、米金利に上昇圧力かかることでドル相場にとってはポジティブ要因、米国株式や新興国市場にとってはネガティブ要因となろう。ただ、連邦公開市場委員会(FOMC)議事録の内容から鑑みるに、サプライズの可能性は低いだろう。

円相場は上述の通り、引き続き株式市場の動向に左右される状況が継続しよう。

 

Today’s Chart Point

ドル円 

レジスタンス

102.67:一目/基準線(日足) 

102.20:レジスタンスポイント

サポート   

101.20:一目/基準線(週足)

100.75:2月4日安値

下値は引き続き101.20レベルの攻防に注目したい。下方ブレイクする展開となれば、重要サポートポイント100.75を視野に入れる展開となろう。レジスタンスの焦点は、102.20レベルの突破だろう。このポイントを上方ブレイクすれば、基準線(赤ライン)トライの可能性が高まろう。

 

ユーロドル

レジスタンス

1.3950:レジスタンスポイント

1.3900:レジスタンスポイント

サポート   

1.3820:一目/基準線 

1.3800:サポートポイント

1.39台の再トライとなるか、1.38ブレイクとなるかが目先の焦点。1.39台へ再上昇した場合は、1.39ミドルの突破が次の焦点として浮上しよう。3月17-18日にミドル手前で上値が抑えられ、その後1.37割れの展開となった経緯がある。下値は引き続き1.38台の維持が焦点となろう。1.38前半には一目/基準線と21日MAが密集している。

 

Today’s Chart

ドル円チャート
ユーロドルチャート

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