強まる次の材料待ちムード

Market Overview-株高維持も外為市場はレンジ相場

週明けのダウ工業株30種平均は1月22日以来、ほぼ1カ月ぶりの高値をつけた。S&P500種株価指数も一時、過去最高値を付ける等、リ スクオン優勢の展開となった。欧州&主要な新興国株式市場も軒並み堅調に推移したことで、外為市場では株高を背景に円安優勢の展開へ。ドル円の反応は限定 的だったが、商品相場が堅調に推移していることを背景に豪ドル円は92.70台まで上昇。NZD円も追随し、一時85.50レベルを付けた。ユーロ円は 141円台、ポンド円は171円台をそれぞれ視野に入れるレベルを維持したまま、本日の東京時間を迎えている。

株高を背景に、外為市場ではクロス円を中心に根強い円売りトレンドが続いている。クロスとは対照的に、ドル円の反応が限定的となっているのは、米株 が史上最高値圏を維持しているにもかかわらず米金利の上昇幅が限られているからだ。実際、ドルインデックスは、節目の80.00をトライする状況が続いて いる。一方、ユーロドルも1.3775レベルで上値が抑えられる展開が続いている。欧州中央銀行(ECB)による追加緩和の可能性をマーケットが意識して いるからだ。1.3775以上から並んでいる厚いオファーも上値を抑える要因となっている。

ドル円、ユーロドル共にレンジ相場に終始している現在の状況は、マーケットが次の材料を待っていることを示唆している。その材料とは、ECB理事会 と米雇用統計(2月)だろう。前者の動向を見極める上で、28日(金)のユーロ圏消費者物価指数(2月、HICP、速報値)に注目が集まっている以上、本 日もユーロドルは1.37台でこう着した状況が続く可能性がある。また、米国の景気動向を見極める上で重要な経済指標も週後半に集中しているため、本日の ドル相場もレンジ取引に終始する可能性が高い。

円相場は、「株高オンリー」のリスクオンが継続した場合、クロス円がどこまで上値を伸ばすかが注目される。ドル円は、クロス円の上昇に追随し、102.80前後で推移している日足の一目/基準線を突破できるかが焦点となろう。

今日のチャート

usdjpy0225_2014

ドル円  出所:ProRealTImeチャート

eurusd0225_2014

ユーロドル 出所:ProRealTImeチャート

Today’s Outlook -経済指標にらみの状況は続く

欧州タイムでは10-12月期 国内総生産(GDP)が発表される。改定値ということもあり、余程の上方/下方修正がなされない限り、外為市場へのインパクトは限られよう。

注目はやはり米経済指標ということになる。日本時間23時より、各種住宅関連指標及び消費者信頼感指数(2月、コンファレンス・ボード)が発表され るが、どれも直接外為市場に大きなインパクトを及ぼす指標ではない。一方、株式市場を動かす要因にはなろう。米株が再び騰勢を強めているタイミングでこれ ら経済指標が市場予想を上回る内容となれば、史上最高値圏での攻防が続くだろう。米株高維持となれば、外為市場で根強い円売りを誘発するだろう。

ドル相場は引き続き米金利の動向次第だが、直近の動向を振り返るなら、株高は素直に米金利の反発を誘発しよう。ただ、超低金利政策の長期化に対する 期待の高まりや週後半の重要経済指標、そして27日にイエレン連邦準備制度理事会(FRB)議長による議会証言が控えていることを考えるなら、米金利の反 発は限られよう。ドルインデックスは引き続き節目の80.00付近での攻防が続く可能性が高い。ドル円、ユーロドルの動向に関しては下記「Today’s Chart Point」を参照されたい。

Today’s Chart Point

ドル円

レジスタンス

103.00:レジスタンスポイント

102.80:一目/基準線

サポート   

102.11:一目/転換線

101.60:サポートライン

→日足の一目/基準線(チャート画像:赤ライン)102.80レベルを突破し、103円台へ到達できるかが注目される。 103.00&103.20上ではストップの観測あり。下値は、102円前半で推移している一目/転換線(チャート画像:緑ライン)、101.60レベル にあるサポートラインを維持できるかが注目される。尚、102.70から103.00にかけてはオファー、102.00から101.50にかけてはビッド が断続的に観測されている。

ユーロドル

レジスタンス

1.3800:レジスタンスポイント

1.3775:1月2日高値

サポート   

1.3685:2月20日安値

1.3650:サポートポイント

→目先の焦点は、今年最高値1.3775レベルの突破だろう。直近は、このレジスタンス手前で上値の重い状況が続いている。一方、下値は、2月20 日安値1.3685を維持できるかが注目される。尚、1.3775から1.3800にかけては短期筋の厚いオファーが並んでいる。ビッドは1.3700か ら1.3650にかけて断続的に並んでいる。

※次回の配信は、2月27日(木)となります。お客様におかれましては、ご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。

本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありませ ん。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。

無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

投資手法・戦略ガイド

  • 外国為替市場

    世界最大で最も流動性の高い金融市場の仕組みについて理解します。どのように国際通貨が取引されているかをご説明し、ポピュラーマーケットの取引を開始する前に知っておくべき重要ポイントを押さえます。

  • リスクを管理する方法

    すべての金融投資は一定のリスクを伴います。直面するリスクを計算し、理にかなった方法でエクスポージャーを管理することで、どのようにポートフォリオを守れるか学んでいきます。

  • よくある間違い

    金融取引において心理状態は重要な要素であり、どのように取引を理解し反応するかが成功に大きな影響を与えます。ここでは、取引での心理状態についていくつかの要素を紹介し、気を付けるべき一般的な過ちを確認していきます。