何とか持ちこたえている米国株式

Market Overview-史上最高値圏を維持し続ける米国株式

20日の米国株式市場で、ダウ工業株30種平均は3営業日ぶりに反発。S&P500種株価指数とナスダック総合も底堅い値動きとなった。 フェイスブックによるスマートフォン向けメッセージアプリ企業の買収や米国の超低金利政策に対する期待感が、昨日の米国株式をサポートしたとの指摘があっ た。

だが、米株式が史上最高値圏を維持している真の背景には、中長期スパンで俯瞰した米国の持続的な景気回復期待が根底にあるのだろう。19日に公表さ れた連邦公開市場委員会(FOM)議事録によれば、一部メンバーが早期利上げを主張していることが判明した。連邦準備理事会(FRB)内における将来の景 気回復に対する自信がうかがえる。マーケットもこの点を敏感に感じ取っているからこそ、米株だけでなく米金利も下げ止まりの傾向を見せ始め、昨日は総じて 冴えない米経済指標の発表が続く中でも、2年債、10年債そして30年債とそれぞれの利回りが上昇したのだろう。つまり、米国株式が史上最高値圏で何とか 持ちこたえている限りは、グローバル金融市場が1月のようなリスクオフ相場となる可能性は低いということだ。よって、円相場では、根強い円安圧力が働き続 けるだろう。

しかし、短期的なスパンで考えた場合の米株安要因として、悪天候による米国成長率の鈍化と新興国リスクを常に意識しておくべきだろう。特に前者に関 しては、今月も記録的な寒波が米国を襲っており、来月に発表される2月分の経済指標では、市場予想以上に下振れる内容が続く可能性がある。そのような状況 が続けば1QGDPの押し下げ懸念と低金利長期間観測からドル相場は引き続き上値の重い状況が継続しよう。安全資産への妙味から米債市場に資金がシフトす ることで、米株には短期的に売り圧力が強まろう。リスクオンの先導役を失えば、新興国市場も再び不安定化するだろう。結果、外為市場では円とスイスフラン の逃避需要が増すだろう。

今日のチャート

usd0221_2014

ドル円 出所:ProRealTImeチャート

eur0221_2014

ユーロドル 出所:ProRealTImeチャート

Today’s Outlook -レンジ相場に終始

本日は、日本及び欧米中の重要経済指標の発表は予定されていない。且つ明日よりG20=20カ国財務相・中央銀行総裁会議が開催されることを考える ならば、本日は積極的にポジションを構築するタイミングではない。よって、外為市場はレンジ相場に終始する可能性が高いだろう。

円相場は、引き続き株式市場の動向に左右される展開となろう。ドル円のレンジは101.50-102.85。詳細は下記の「Today’s Chart Point」を参照されたい。

一方、ドル相場は米金利にらみの状況が続くだろう。その米金利は米株式の動向に左右される可能性が高いが、本日はG20を控え上値の重い展開となる 可能性がある。米株式が軟調な地合いとなれば、米金利にも再び低下圧力が強まるだろう。しかし、欧州中央銀行(ECB)による追加緩和観測、直近の冴えな い経済指標そしてドイツ経済に大きな影響を与える中国経済の失速懸念等を考えるなら、米金利が低下してもドル相場に大きな影響を与えるユーロドルの上値は 重いだろう。よって、米ドルの総合的な価値を示すドルインデックスも節目の80.00を維持すると考える。

Today’s Chart Point

ドル円

レジスタンス

103.00:レジスタンスポイント

102.84:一目/転換線

サポート   

101.50:一目/雲の下限

101.40:サポートライン

→引き続き102.75以上から断続的に並んでいるオファーゾーンを突破し、103円台へ到達できるかが注目される。 103.00&103.20上ではストップの観測あり。下値は、101.50レベルで推移している日足の一目/雲の下限を維持できるかが焦点となろう。 101円ミドル前後にはビッドも観測されている。

ユーロドル

レジスタンス

1.3800:レジスタンスポイント

1.3775:1月2日高値

サポート   

1.3685:2月20日安値

1.3650:サポートポイント

→目先の焦点は、今年最高値1.3775レベルの突破だろう。直近は、このレジスタンス手前で上値の重い状況が続いている。一方、下値は、日足の一 目/雲の上限での攻防に注目したい。尚、1.3775から1.3800にかけてオファーエリアとなっている。ビッドは、1.3650以下より断続的に並ん でいる。

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