米国ウィークリー 2018/2/14号

犯人捜しよりも銘柄探し!

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  • 米国株は、引き続き振幅の激しい展開となっている。NYダウは、2/5の週明けに前週末比1,175.21ドル安の24,345.75ドルと大きく下落。一時は同1,600ドル近い下げとなった。午後3時以降に下げ足を強め、NYダウは僅か10分ほどで約800ドルもの下落。引き金は、前週号でも触れたが2/2発表の強い雇用統計であり、特に平均時給が前年同月比2.9%増と市場予想を上振れたことである。

    3回に対し、データ次第では4回の可能性について言及し、タカ派的な見方が強まった。2/2にも上昇していたVIX指数は、2/5に過去最大の上昇率を記録。低ボラティリティー・右肩上がりの相場展開の前提が崩れ、株式の売却が急激に進んだほか、VIX指数に関連した派生商品の暴落などが、マーケットの急変動に繋がったと見られる。
  • 2/8にもNYダウは、前日比1,032.89ドル安の23,860.46ドルと大幅に下落。NYダウは年初来で一時約1,900ドル上昇となっていたが、2月に入ってからの急落で年初来の上昇分は帳消しとなった。足元では、FRBの利上げペースが年3回から2回へ減速するとの見方も浮上している。市場がFRBに利上げを急がぬよう催促を求めている状況だ。ただ、今後はインフレが高まる状況も想定され、就任したばかりのパウエルFRB議長にとって難しい舵取りが予想される。2/28に予定されている下院金融サービス委員会での議会証言が注目されるが、当面はボラティリティーの高い相場展開が予想されよう。

    に退任したイエレン前FRB議長は、米国の株価や商業用不動産が高水準との認識やPERが過去のレンジの上限近くにあるとの見方を示し、バリュエーションの高さについて懸念材料だとコメントしている。また、再任されなかったことに対しては失望感を露わにした。市場では今回の急落の背景として、アルゴリズム取引などの超高速取引、トランプ政権の減税策に伴うインフレ圧力の急激な高まり、果ては暴落の真犯人は“イエレン前FRB議長の呪い”とのウワサまで市場に流れている。急落の背景を探ることも重要であるが、年初水準の振り出しに戻った市場の中で、改めて個別銘柄を選別するチャンスとも考えられる。中長期の視点に立って、改めて好業績・優良銘柄の選別を行いたい。(庵原)
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S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(2/12現在)

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■主な企業決算 の予定
●14日(水):シスコシステムズ、アプライド・マテリアルズ、クレディ・スイス、クレディ・アグリコル
●15日(木):エアバス、ネスレ
●16日(金):コカ・コーラ、クラフト・ハインツ、アリアンツ、ルノー

■主要イベントの予定
●14日(水):
1月の消費者物価指数
・1月の小売売上高
・12月の企業在庫
財務長官、上院財務委員会で2019会計年度予算案について証言
・ドイツ10-12月のGDP(速報値)
・ユーロ圏10-12月のGDP(改定値)
●15日(木):
2月のニューヨーク連銀製造業景況指数
・2月10日終了週の週間新規失業保険申請件数
・1月の生産者物価指数
・2月のフィラデルフィア連銀景況指数
1月の鉱工業生産指数
・2月のNAHB住宅価格指数
・12月の対米証券投資
・ユーロ圏12月の貿易収支
・中国、春節(旧正月)のため休場(21日まで)
●16日(金):
・1月の輸入物価指数
・1月の住宅着工件数
2月のミシガン大学消費者マインド指数(速報値)
・香港、春節(旧正月)のため休場(19日まで)
北朝鮮の故金正日氏の誕生日

(Bloombergをもとにフィリップ証券作成)


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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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