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個別銘柄レポート:マイクロン・テクノロジー

需要増、市況上昇で今期も収益は大幅拡大へ

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ナスダック | 半導体 | 業績レビュー

BLOOMBERG MU:US | REUTERS MU.OQ

  • 2017/8期4Q(6-8月)は、売上高が前年同期比90.8%増の61.38億USD(市場予想は59.7億USD)、純利益は23.68億USD(前年同期は1.70億USDの赤字)と黒字転換。
  • 需要増、DRAM平均価格の8%上昇など売上高、純利益ともに過去最高を更新。調整後EPS は2.02 USDと市場予想1.84 USDを上回った。
  • 2018/8通期市場予想は売上高が前期比19.4%増の242.70億USD、当期利益が同61.4%増の82.11 億USDである。


What is the news?

2017/8期4Q(6-8月)は売上高が前年同期比90.8%増の61.38億USD、営業利益は25.02億USD、純利益は23.68億USDと営業利益、純利益ともに黒字転換となった。調整後EPSは2.02 USDと市場予想の1.84 USDを上回った。前四半期比では売上高は10.3%増となった。

4Qは販売数量が、DRAM(半導体記憶素子)で前期比3%、NAND型フラッシュメモリーで同5%伸びたことに加え、平均販売価格がそれぞれ前期比8%、同5%上昇したことなども寄与した。売上高営業利益率も改善しており、前四半期の46.9%に対し今期は50.7%と改善した。

事業部門別の収益は以下の通り。主力のコンピューター・ネットワーク部門(CNBU)は売上高が同2.3倍の28.5億USD、営業利益が同160倍の16.0億USD、モバイル部門(MBU)は売上高が同75.9%増の11.8億USD、営業利益は黒字転換し3.64億USD。ストレージ部門(SBU)は売上高が同71.5%増の13.0億USD、営業利益が黒字転換の2.50億USD、エンベデッド部門(※)(EBU)は売上高が同61.2%増の8.27億USD、営業利益が2.5倍の3.48億USDとなり、4部門は全て好調だった。

(※)エンベデッド:自動車、産業、家電製品向けに販売されているメモリー製品など半導体の組み込み部門

 

How do we view this?

2018/8期1Q(9-11月)会社計画は、売上高が61-65億USD(市場予想61億USD)、調整後EPSは2.09-2.23 USD(同1.84USD)と売上高、EPSとも市場予想を上回った。1Qの粗利益率は50-54%、営業利益は26.5-28.5億USDを同社は見込んでいる。通期市場予想は、売上高が前期比19.4%増の242.70億USD、当期利益が同61.3%増の82.11 億USDである。

半導体業界における設備投資抑制を背景に、コンピューター・携帯端末向けの半導体メモリーやストレージ用のチップは供給不足の状態にある。また自動車やデータセンターなどあらゆる分野にコンピューター機能が追加され電子部品市場が拡大していることがあり、今後も販売価格の上昇が続くと予想される。

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配当予想(USD) 0.13 (予想はBloomberg)
株価(USD) 40.37 2017/10/3

会社概要
1978年創業の半導体業界の世界トップ企業の一角。世界最先端のDRAM、フラッシュメモリーなどを設計、構築しパテントは2.6万件超。世界18ヵ国、従業員は3万人を超える。自動車、VRメガネ、4KTVなど家電及びコネクテッドホーム、産業用機械向けなどサービスを提供。

企業データ(2017/10/3)
ベータ値1.36
時価総額(百万USD) 44,975
企業価値=EV(百万USD) 50,913
3ヵ月平均売買代金(百万USD) 956

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主要株主(2017/10) (%)
1. Vanguard Group 6.51
2. BlackRock 5.61
3. PRIMECAP Management Company 5.30
(出所:Bloombergをもとにフィリップ証券作成)
 


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本レポートの作成者:公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員庵原浩樹
フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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