個別銘柄レポート:VISA

欧州ビジネスの拡大や株主還元の強化に注目したい

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ニューヨーク | 消費者金融 | 業績レビュー

BLOOMBERG V:US | REUTERS V.N

  • 2015/9期4Q(7-9月)は売上高に当たる営業収益は前年同期比10.6%増の35.7億USD、純利益は同40.9%増の15.1億USDとなった。
  • 主力のカードサービスやデータ処理事業は増収となったほか、為替変動ベースで米国の取扱額が順調に伸びた。
  • 2016/9通期の市場予想は売上高が前期比9.8%増の152.4億USD、純利益は同8.7%増の68.8億USDである

What is the news?

2015/9期4Q(7-9月)は売上高に当たる営業収益が前年同期比10.6%増の35.7億USD、純利益は同40.9%増の15.1億USDとなった。訴訟に関連した引当金の負担が軽減したことが増益の主因で、決済件数も増加した。一方、調整後のEPSは0.62USDと市場予想の0.63USDをやや下回った。同社は欧州のビジネスを強化するため、元子会社のビザ・ヨーロッパを最大212億EURで買収すると発表し、欧州での事業拡大が期待される。
事業別の営業収益(8.0億USDのクライアント・インセンティブ(※)控除前)では、主力のカードサービスは同9.2%増の16.4億USD、データ処理は同6.0%増の14.3億USDとなった。国際取引は同16.3%増の10.9億USDと増収幅は大きかった。また、その他は同1.9%増の2.2億USDとなった。(※)クライアント・インセンティブ(Client Incentives)とは顧客へのインセンティブ支払いのこと。
3Qの世界取扱額は為替変動ベースで同1.9%減の1兆8,480億USDと小幅に減少したものの、為替変動を除くベースの取扱額では同9.6%増と好調だった。主力の米国の取扱額が同8.7%増の8,220億USDと全体の44.4%を占めている。アジア・パシフィックは同0.6%増の5,090億USDとなった一方、カナダ、CEMEA(中欧、中東、 東欧とアフリカ)、LAC(中南米やカリブ地方)はそれぞれ2桁の減少となった。

How do we view this?

2016/9通期の会社計画で、営業収益は前期に比べて1桁後半から2桁前半となる見通し。年間の調整後希薄化EPSの増加率は15-16%前半となる見込み。また、同社は新たに50億USDの自社株買いの方針を示したほか、4Qの配当を従来計画に比べて17%引き上げた。株主還元強化もあり株価の動向に注目したい。2016/9通期の市場予想は営業収益が前期比9.8%増の152.4億USD、純利益は同8.7%増の68.8億USDである。



配当予想(USD) 0.56 (予想はBloomberg)
終値(USD) 78.26 2015/12/24

会社概要
1958年創業。決済システム、電子支払ネットワークを運営する世界最大手のカード会社。商店、金融、企業などの相互決済やデータ転送など商取引サービスを提供している。

企業データ(2015/12/24)
ベータ値1.02
時価総額(百万USD) 172,232
企業価値=EV(百万USD) 162,833
3ヵ月平均売買代金(百万USD) 697


主要株主(2015/12) (%)
1. BLACK ROCK 6.10
2. VANGUARD GROUP INC 5.86
3. FMR LLC 5.47
(出所:Bloombergをもとにフィリップ証券作成)

 



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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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