米国ウィークリー2015/10/27号

好決算企業への資金流入が続こう!

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  • 10/23現在、2015/3Q(7-9月)決算はS&P500種構成企業のうち170社が発表し121社が市場予想のEPSを上回る(サプライズ比率71.2%)など概ね順調に推移している。そうしたなか10/22、ドラギECB総裁は理事会後に12月の追加緩和を示唆する発言を行い、中国人民銀行は10/23に銀行の預金金利の上限規制の撤廃に加え、貸出と預金の金利及び預金準備率の引き下げなど追加利下げを行った。海外の緩和的金融政策も追風となって米国株は10月に入って大幅に上昇している。10/23現在、10月月初来の上昇率は、NYダウが8.36%、S&P500種株価指数が8.08%、ナスダック8.91%と主要3指数は急落した8月の6%超の下落率を上回る大幅な上昇となっている。

    S&P500は、終値ベースで5/21に2,130.82と史上最高値をマークしたがその後大幅に下落し8/25に52週安値となる1,867.61とこの間12.35%もの下落となった。S&P500の10業種別でみると、この間の下落率が大きかったセクターは順に、エネルギー▲26.21%、素材▲20.54%、資本財・サービス▲14.29%、情報技術(ハイテク)▲13.86%であった。
  • その後S&P500はWボトムを形成し、10/23の終値は2,075.15と8/25の安値から11.1%の上昇となった。業種別には、ハイテク△17.83%、エネルギー△16.75%、資本財・サービス△12.77%、一般消費財・サービスが△12.22%など売られたセクターが買い戻され上昇している。個別には、市場予想を上回る好決算を発表したハイテクのKLAテンコール(KLACイーベイ(EBAYテキサス・インスツルメンツ(TXNなどの株価が大幅に上昇している。

    ただ、主要指数は短期的な大幅上昇から今期予想PERが年初来の平均値をやや上回っている。このため、今後の上昇ピッチは緩やかになると見るが、好業績企業への資金流入は続くと予想する。ゼネラル・モーターズ(GMは既に好決算を発表し株価は上昇。フォード・モーター(Fや傘下のイタリア高級スポーツ自動車メーカーのフェラーリ(RACEを10/21に上場(NY証券取引所)させたフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCAUなど決算発表を控える大手自動車の業績動向にも注目したい。(庵原)

 

■S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(10/23現在)


 

主要企業の決算発表予定

●27日(火):UPS、メルクファイザーフォードアップルツイッターアリババギリアド・サイエンシズ、コーチ、デュポン
●28日(水):アムジェン、ニューモント・マイニング、フォルクスワーゲン
●29日(木):マスターカードスターバックスグッドイヤー、ドイツ銀行
●30日(金):エクソンモービルシーゲイト・テクノロジー、エアバス
●11月2日(月):ビザ、HSBCホールディングス


主要イベントの予定

●27日(火):
・9月の耐久財受注
8月のS&Pケース・シラー住宅価格指数
FOMC10/27-28
●28日(水):
FOMCが終了、金融政策の決定
●29日(木):
・新規失業保険申請件数(10/23終了週)
7-9月のGDP(速報値)
●30日(金):
9月の個人所得・支出
・10月の購買部協会景気指数
10月のミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
●11月2日(月):
10月のISM製造業景況指数

(Bloombergをもとにフィリップ証券作成)



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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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