既存店売り上げが好調、オンライン販売の拡大にも注目したい
BLOOMBERG HD:US | REUTERS HD.N
2017/1期3Qは売上高が前年同期比6.1％増の231.54億USD、営業利益が同11.4％増の33.20億USD、純利益が同14.1％増の19.69億USDとなった。調整後EPS は1.600USD と市場予想の1.580USD を上回った。世界の既存店売上高は同5.5％増、主力の米国の既存店売上高が同5.9％増と何れも好調に推移した。顧客の購買件数の増加や客単価の上昇が寄与したほか、2015年に傘下に収めた米国の修繕と整備関連製品を販売するInterline Brandsも業績に貢献した。
店舗の経営状況を反映するコア3指標は全て堅調に伸びた。顧客の購買件数は前年同期比2.4％増の3億8,000万件、客単価が同3.0％増の59.78USD、店舗での単位当たり（1平方フィート）の売上高が同4.3％増の382.18USDと堅調な推移を示した。また、インターネット上の販売額は引き続き拡大している。「Home Depot」、「Home Decorators Collection」や「Blinds.com」のサイトで買い物をする客数が増加し、全体の売上高に対するオンライン売上高の比率は前年同期より0.5ポイント上昇の5.6％に拡大した。製品別の既存店売上高では、工具、家庭用器具、木材、室内装飾、床張り材などの販売が堅調に推移し、各カテゴリーの既存店売上高が会社全体の水準を上回った。特に家庭用器具、天井や床張り材といった高価格帯製品の販売が好調で客単価を押し上げた。
2016/10末に、同社は全米50州に2,276店舗を有し、コロンビア、プエルトリコ、アメリカ領ヴァージン諸島、グアム、カナダの10州とメキシコでも展開している。
2017/1通期の会社計画は売上高が前期比6.3％増、既存店売上高が同4.9％増を予想。また、通期の調整後EPSは前期より15.9％増の6.33USDとの見通し。通期の市場予想は売上高が前期比6.3％増の941.23億USD、純利益が同11.6％増の78.25億USDである。
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