個別銘柄レポート:バイオジェン

脊髄性筋萎縮症(SMA)治療薬の実験効果や商品化に注目したい

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ナスダック | バイオテクノロジー | 業績レビュー

BLOOMBERG BIIB:US | REUTERS BIIB.O

  • 2016/12 期3Q(7-9月)は売上高が前年同期比6.4%増の29.55億USD、純利益が同7.0%増の10.32億USDと増収増益になった。
  • 「TECFIDERA」など主力の多発性硬化症(※1)治療薬の販売が引続き好調となったほか、血友病(※2)治療薬の売上高も伸びた。
  • 2016/12通期の市場予想は売上高が前期比6.9%増の115.09億USD、純利益が同12.2%増の39.80億USDである。

(※1)多発性硬化症:慢性神経疾患。認知機能、心理社会的機能、身体機能の全てに影響を及ぼし、中枢神経系における炎症やその後の神経細胞の喪失などを特徴とする自己免疫疾患。
(※2)血友病:血液凝固因子欠乏症の1つで、先天性疾患である。特に関節内や筋肉内で内出血が起こりやすい。


What is the news?

2016/12 期3Qは売上高が前年同期比6.4%増の29.55億USD、営業利益が同3.9%増の14.25億USD、純利益が同7.0%増の10.32億USDと増収増益になった。調整後EPSは5.190USDと市場予想の4.967USDを上回った。抗CD20療法のプログラムは減収となったが、治療薬製品別の全3セグメントは増収。多発性硬化症治療薬「TECFIDERA」や血友病治療薬の売上高も好調。また、スウェーデンの製薬会社sobiから支払われた血友病治療薬販売のロイヤリティー収入も同社売上高に寄与した。
治療薬の販売は前年同期比6.2%増の25.39億USDとなった。製品別では、①多発性硬化症治療薬の売上高は前年同期比2.6%増の22.80億USDと小幅増収。主力の「Interferon」が同9.7%減収、「FAMPYRA」の販売が同0.5%増に留まった。ただ、主力薬「TECFIDERA」の売上高が同10.3%増の10.33億USD、「TYSABRI」が同4.5%増収の5.15億USDと売上高に寄与。また、②血友病治療薬の売上高は同38.8%増の2.17億USDと好調。主力の「ELOCTATE」は同45.5%増収の1.31億USD、「ALPROLIX」が同29.7%増収の8,520億USDと何れも好調。③その他は、乾癬(※3)治療薬「FUMADERM」が同9.6%減収の1,130万USDとなったが、新薬「BENEPALI」の売上高が3,070万USDと補った。
(※3)乾癬:赤い発疹とその上に白色の皮屑を伴う発疹が出る慢性皮膚病。

 

How do we view this?

同社は米同業のアイオニス(IONS)と共同開発している脊髄性筋萎縮症(SMA)(※4)の治療薬が臨床試験で効果を示したと発表、2016年末あるいは2017/1Q(1-3月)に米国市場で販売を開始する計画。動向に注目したい。2016/12通期の市場予想は売上高が前期比6.9%増の115.09億USD、純利益が同12.2%増の39.80億USDである。
(※4)脊髄性筋萎縮症(SMA):脊髄の運動神経細胞の病変によって起こる神経原性の筋萎縮症。体幹や四肢の筋力低下、筋萎縮を示している。

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配当予想(USD) 0.00 (予想はBloomberg)
株価(USD) 295.62 2016/11/7
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会社概要
1978年設立のバイオ製薬大手。神経学、腫瘍学、免疫学を中心として新薬の開発および製造を手掛ける。製品は、多発性硬化症、関節リウマチ、乾癬などの疾患を対象とする。

企業データ(2016/11/7)
ベータ値1.13
時価総額(百万USD) 64,319
企業価値(百万USD) 63,438
3ヵ月平均売買代金(百万USD) 483.80

主要株主(2016/11) (%)
1. Primecap Management 7.37
2. BlackRock 7.04
3. Vanguard Group 6.23
(出所:Bloombergをもとにフィリップ証券作成)


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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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