米国ウィークリー 2016/9/27号

利上げ見送りと年末に向けてのイマジネーション!

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  • FOMC直前には金融当局要人による利上げを示唆する発言からNY ダウは水準を切り下げ神経質な相場展開が続いていた。しかし、9/21のFOMCで大方の市場予想通り利上げが見送られると、同日のNYダウは前日比263.74ドル高と大幅に上昇。債券も買われ金利は低下し、ドル安が株価だけでなく原油、金のほかLME(ロンドン金属取引所)で取引される銅・鉛・亜鉛・ニッケル・錫・アルミニウムといった非鉄金属など軒並み商品市況を押し上げた。

    投資家のリスク許容度が高まった一方、株式市場のボラティリティを示すVIX(平常時は10-20で推移)は、FOMC直前に一時20を超えたが、9/23現在で12.29まで低下。先進国の株価動向を示すMSCIワールド・インデックスは、9/8にマークした52週高値に再び接近し、新興国市場の株価も上昇するなど、ひとまず米国の金融政策を好感する動きとなっている。
  • S&P500の24業種分類によるFOMC後(9/21-9/23)の上昇セクターは、低金利メリットの不動産2.19%、好配当の電気通信サービス1.50%、年初来パフォーマンスに劣る外食の消費者サービス0.85%、小売0.73%など。ただNYダウは、9/23の終値が18,261.45ドルと7月中旬から9月初旬にかけての18,500ドルを超える水準には回復していない。足元では相場を牽引してきた半導体などハイテクや金融が一服し、原油価格の反落からエネルギーが下落している。

    年末に向けての相場展開では、年内利上げの是非、大統領選挙、欧州問題、原油価格動向などが材料視されることとなろう。来年1月に任期満了を迎えるオバマ大統領のレームダック化が既に指摘される一方、新大統領候補のクリントン候補とトランプ候補のコメントは市場への影響力を高めることが想定される。ただ市場の大きな関心事である業績動向では、2016/3Q(7-9月)の減益予想が一転6四半期ぶりに増益に転じる可能性もある。9/23現在、S&P500種構成企業の市場予想は、前年同期比1.5%減益である。ガソリン安、低金利による家計負担軽減、賃金上昇、不動産価格や株高などによる資産効果が消費意欲を高めることも想定される。ネガティブな材料も多い一方、消費者マインド改善が続き、年末に向けた上昇相場もあると見ている。(庵原)
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S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(9/23現在)

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■主な企業決算 の予定
●27日(火) :ナイキ(NKE

■主要イベントの予定
●27日(火):
日銀・金融政策決定会合議事要旨(7/28-29分)
7月のSP・コアロジック/ケース・シラー住宅価格指数
・9月の消費者信頼感指数  
●28日(水):
・MBA住宅ローン申請指数
8月の耐久財受注 
ドラギECB総裁が発言
イエレンFRB議長、下院で証言 
●29日(木):
・新規失業保険申請件数(9/24終了分)
4-6月期のGDP(確定値) 
イエレンFRB議長の講演
●30日(金):
中国9月の財新製造業PMI 
8月の個人支出・所得
9月のミシガン大学消費者マインド指数(確定値)
●10月3日(月):
7-9月の日銀短観
・9月のユーロ圏製造業PMI
・9月の建設支出
9月のISM製造業景況指数

(Bloombergをもとにフィリップ証券作成)



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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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