個別銘柄レポート:アッヴィ

好業績で通期EPS予想レンジを上方修正。がん治療事業の拡大も注目される

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ニューヨーク | バイオ製薬 | 業績レビュー

BLOOMBERG ABBV:US| REUTERS ABBV.N

  • 2016/12期2Q(4-6月)は売上高が前年同期比17.8%増の64.52億USD、営業利益が同28.9%増の23.87億USD、純利益が同17.9%増の16.10億USDと大幅な増収増益となった。
  • 11品目のうち7品目が増収。米国内市場で「Humira」、「Imbruvica」などの主力治療薬の販売が好調に推移した。
  • 2016/12通期の市場予想は売上高が前期比12.7%増の257.57億USD、純利益が同29.7%増の66.72億USDである。

What is the news?

2016/12期2Qは売上高が前年同期比17.8%増の64.52億USD、営業利益が同28.9%増の23.87億USD、純利益が同17.9%増の16.10億USDと大幅な増収増益となった。調整後EPSは1.26USDと市場予想の1.20USDを上回った。関節リウマチ、乾癬、クローン病、強直性脊椎炎などの疾患に対する主力の治療薬「Humira」の販売が好調となったほか、腫瘍治療薬「Imbruvica」と不妊治療薬「Lupron」の売上高も大幅に増加した。
製品別では、11品目のうち7品目が増収。主力の「Humira」の売上高は前年同期比17.4%増の41.49億USDと全体の64.5%を占めた。海外で「Humira」の売上高は同3.0%増に留まったが、米国内では同26.7%増収と業績を牽引した。「Imbruvica」の売上高は同4.1倍の4.39億USDと大幅に拡大した。海外の販売が減少したが、好調な米国内の販売が牽引し、「Lupron」の売上高は同10.4%増の2.19億USDと2桁増収。また、C型慢性肝炎治療薬「Viekira」、嚢胞性線維症などの消化器官疾患治療薬「Creon」の増収幅も大きかった。また、米食品医薬品局(FDA)が同社の慢性リンパ性白血病治療「Venclexta」を今年4月に、FDAとEC(欧州委員会)が再発型多発性硬化症治療薬「Zinbryta」を5月に新薬としての上市を承認した。これら新薬販売による収益への寄与が期待される。


How do we view this?

同社は、約58億USDでがん治療開発を手掛ける米製薬ベンチャーStemcentrxを買収、年内の手続き完了を見込んでいる。収益の柱である「Humira」は今年から主要市場で特許失効を迎えており、同社は収益源の多角化を目指するため、がん領域を成長分野と位置づけ、他社との共同開発やM&Aで同事業の拡大を推進している模様。また、同社は2016/12通期のEPS予想レンジを従来の4.62-4.82USDから4.73-4.83USDに上方修正した。通期の市場予想は売上高が前期比12.7%増の257.57億USD、純利益が同29.7%増の66.72億USDである。

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配当予想(USD) 2.30 (予想はBloomberg)
株価(USD) 66.78 2016/8/2

会社概要
2013年にアボット・ラボラトリーズの新薬事業部門を分離・独立し、設立された医薬品メーカー、世界170以上の国・地域で展開している。医薬品の研究、開発に従事。免疫学、慢性腎疾患、C型肝炎、婦人病、腫瘍、および神経系疾患など、特殊治療を要する分野の医薬品を手掛ける。多発性硬化症、パーキンソン病、アルツハイマー病などの治療薬も製造。

企業データ(2016/8/2)
ベータ値1.06
時価総額(百万USD) 108,266
企業価値(百万USD) 131,579
3ヵ月平均売買代金(百万USD) 507

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主要株主(2016/8) (%)
1. Vanguard Group 6.37
2. BlackRock 5.71
3. Bank of America 1.91
(出所:Bloombergをもとにフィリップ証券作成)


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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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