コンテンツにスキップする

外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません 外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません

米国ウィークリー 2017/7/4号

様子見姿勢も資金シフトの動きは続く?

bg_traders_306299467
  • 過去5営業日はハイテクが売られ主要3指数は下落。ナスダックは1.99%の下落、SOX(フィラデルフィア半導体指数)は4.92%もの下落となった。一部の資金がグロース株からバリュー株にシフトする動きが出て、半導体を中心にハイテク株が売られる動きが強まった。一方、金融やエネルギーは買われた。

    米銀大手行へのストレステストを実施したFRBは6/28、対象の34行全てが第二次審査を通過し、自社株買いや配当などの資本計画を承認。結果公表を受けて、JPモルガン・チェース(JPMシティグループ(Cバンク・オブ・アメリカ(BACなどが増配や自社株買いの計画を相次いで発表し、株主還元の規模はアナリスト予想を上回るものとなった。6/14のFOMCでの利上げ以降、米10年国債利回りは2.1%台に低下していたが、6/30には2.3%台に乗せた。
  •  6月の月間騰落率は、NYダウが1.62%の上昇。好決算を発表したナイキ(NKEが11.34%高、JPモルガン・チェース(JPMが11.26%高、アメリカン・エキスプレス(AXPが9.49%高となった。S&P500は0.48%の上昇となり、24業種分類で銀行、耐久消費財、各種金融、医薬品・バイオなどが買われた。一方、ナスダックは0.94%の下落、SOXは5.18%と大幅な下落となった。
     

    42ドル台まで下落したWTI原油先物価格は、その後続伸し6/30には46ドル台を回復。6/28のEIA(米エネルギー情報局)の週間在庫統計によればガソリン在庫は減少し、米国での原油生産量の減少が確認された。6/30、オイルサービス大手ベーカー・ヒューズ(BHI)が発表した米国のリグカウント(石油掘削装置の稼働数)は、1/13以来24週ぶりの減少となった。CFTC(米商品先物取引委員会)によれば、ヘッジファンドによるWTI原油先物価格の下落を見込む売りポジションは6/27の終了週に昨年8月以来の高水準に達したが、増加ペースが大幅に鈍化した模様。原油価格は引き続き堅調な推移も想定されよう。短期的には7/7発表の6月の雇用統計など重要経済指標を控え、投資家の様子見姿勢は強まると予想する。銀行株を中心に金融セクターには引き続き資金が流入する展開もあろう。一方、ハイテク株は資金流出が続く可能性があり、同セクターの好業績企業への投資については十分にタイミングを図りたい。(庵原)

phillip_fig_weekly_July17_01

S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(6/30現在)

phillip_fig_weekly_July17_03
phillip_fig_weekly_July17_02

■主な企業決算 の予定
●7月5日(水):ヤム ブランズ

■主要イベントの予定
●7月4日(火) :
・独立記念日の祝日で株式・債券市場は休場
5月のユーロ圏生産者物価指数
●5日(水) :
・5月の製造業受注
5月の耐久財受注
FOMC議事録(6/13-14
・ユーロ圏6月の総合PMI
中国6月の財新非製造業PMI
・●6日(木) :
6月のADP雇用統計
・新規失業保険申請件数(7/1終了週)
5月の貿易収支
・6月の非製造業PMI
ECB議事要旨
●7日(金) :
6月の雇用統計、失業率
FRB半期に一度の金融政策報告
・G20首脳会議(ハンブルク、6/8まで)

(Bloombergをもとにフィリップ証券作成)



【レポートにおける免責・注意事項】
本レポートの発行元:フィリップ証券株式会社〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町4番2号
TEL:03-3666-2101 URL: http://www.phillip.co.jp/
本レポートの作成者:公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員庵原浩樹
フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
当資料は、情報提供を目的としており、金融商品に係る売買を勧誘するものではありません。フィリップ証券は、レポートを提 供している証券会社との契約に基づき対価を得ております。当資料に記載されている内容は投資判断の参考として筆者の 見解をお伝えするもので、内容の正確性、完全性を保証するものではありません。投資に関する最終決定は、お客様ご自身 の判断でなさるようお願いいたします。また、当資料の一部または全てを利用することにより生じたいかなる損失・損害につ いても責任を負いません。当資料の一切の権利はフィリップ証券株式会社に帰属しており、無断で複製、転送、転載を禁じま す。
<日本証券業協会自主規制規則「アナリスト・レポートの取扱い等に関する規則平14.1.25」に基づく告知事項> 本レポートの作成者であるアナリストと対象会社との間に重大な利益相反関係はありません。

本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありませ ん。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。

無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

IGアカデミー

無料のオンラインコースや各種ウエビナー、セミナーなど、IGが提供する豊富な学習プログラムを通じてトレードの方法を学び、トレードに関する知識を深めることができます。