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米国ウィークリー 2017/3/22号

上値重いが下げ止まり、小動きの展開を予想!

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  • 3/15、FRBはFOMCで市場予想通り利上げを決定したが、イエレンFRB議長は利上げを急がない姿勢を示した。オランダの議会選挙では極右勢力の自由党が議席を伸ばしたものの、与党・自由民主党(VVD、中道右派)が辛くも第一党を維持した。ひとまずビッグイベントを無難に通過したと言えよう。

    ただ、その後の米主要株価指数は狭いレンジで小幅に下落と冴えない展開。背景として、①トランプ政権による大型減税やインフラ投資などの経済政策の具体化が先送りになっていること、②オランダでは保護主義台頭とならなかったが、4-5月のフランス大統領選に先行き不透明感があること、③FOMC後に金利が低下し、金融セクターが下げを主導していること、などが挙げられよう。
  • FRBはFOMCで年内利上げ予想を3回と前回見通しを据え置いた。事前予想で、年4回に引き上げられるとの見方もあったため、10年国債利回りは一時2.6%台まで上昇したが、2.4%台に下落。過去5営業日でゴールドマン・サックス(GSJPモルガン・チェース(JPMなどの株価が下落し、S&P500の11業種分類で金融セクターが1.88%の下落となった。ただ、足元の長期金利の水準は、年内利上げペースが早まる見方が示される以前の水準まで既に低下しており、下げ止まる可能性から金融セクターの株価も下げ一服となる可能性がある。一方、昨年11月以降大幅に上昇した住宅ローン金利の更なる上昇が懸念されるが、FRBが緩やかな利上げペースを示したことや、景気動向の改善などから賃金上昇が続いており、住宅販売など消費への影響は限定的になると思われる。
     

    長期的なドル高基調は維持されると見るが足元のドル安から、グローバル企業の見直し買いもあろう。また、4月半ば締め切りの税還付により、資金が株式市場へ流入することも期待される。当面の株式市場は、材料難も下げ止まり、小動きの展開を予想する。FBIはロシアによる昨年の大統領選への干渉工作に当時のトランプ陣営が加担したかを捜査中である。ティラーソン国務長官は4月初旬のNATO(北大西洋条約機構)外相会議を欠席し、ロシアを訪問するとの報道もある(NATO軽視?)。上値の重い展開も想定されるが、ナスダックは高値で推移し、SOX指数は上昇が続いておりハイテク株に注目したい。(庵原)

S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(3/20現在)

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■主な企業決算 の予定
●3月22日(水):エルメス、テンセント
●23日(木):マイクロン

■主要イベントの予定
●3月22日(水) :
・MBA住宅ローン申請指数(3/17終了週)
・1月のFHFA住宅価格指数
2月の中古住宅販売件数
●23日(木) :
2月の新築住宅販売件数
・新規失業保険申請件数(3/18終了週)
・3月のカンザスシティ連銀製造業活動指数
イエレンFRB議長が講演
ECB経済報告
●24日(金) :
2月の耐久財受注
3月の製造業PMI
・シカゴ連銀総裁、セントルイス連銀総裁が講演
・ユーロ圏3月の総合PMI(速報値)
●27日(月) :
2月のシカゴ連銀全米活動指数
・3月のダラス連銀製造業活動指数
・独2月の生産者物価指数
3月のIfo景気動向指数

(Bloombergをもとにフィリップ証券作成)


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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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