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米国ウィークリー 2017/10/31号

短期的に上昇ピッチ加速の反動も!

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  • NYダウは、10/27現在で月初来4.6%高と大幅上昇となっている。2016/11にトランプ大統領が選挙戦に勝利して以来、月間騰落率は0.7%安となった今年3月を除きプラスであり、9月までの過去11ヵ月で昨年11月の5.4%高に次ぐ上昇率となっている。同期間に8.1%高となった日経平均を下回るが、MSCIワールド・インデックスの1.7%高からみても、急ピッチの上昇と言えよう。

    NYダウ採用銘柄でもあるインテル(INTCマイクロソフト(MSFTの株価は決算発表翌日にそれぞれ7.4%、6.4%の上昇と大幅高。アマゾン・ドット・コム(AMZNアルファベット(GOOGLは決算発表を受けて再び1,000ドル台に乗せてきた。10/27現在、S&P500社のうち272社が決算を発表し、時価総額加重平均ベースの実績で増益率は前年同期比13.4%増、EPSが市場予想を上回った企業の比率は76.5%に及んでいる。好業績が確認された企業の多くは、株価が次の決算発表まで良好なパフォーマンスを示すことが経験則から確認されており、今後も好業績企業の動向に注目したい。
     
  • 現状のS&P500社の増益率見通しは、10/19時点の同2.57%台から10/27時点で同4.97%増。1Q、2Qに続く3四半期連続2桁増益となる可能性もあろう。また、注目された7-9月のGDP速報値は前期比年率3.0%増と4-6月の同3.1%増に続き高水準を維持。市場予想の同2.6%増を大きく上回った。個人消費は減速も市場予想を上回り、在庫投資と純輸出寄与度の上昇が押し上げ要因となった。10-12月の成長率も3.0%台との見方が出ている。ハリケーンの復興需要やFRBの緩やか金融正常化、労働市場の改善、高値更新の株式市場などが企業や消費者のマインドを押し上げている。賃金や物価の水準に改善の余地があるため、景気拡大局面は暫く続き、投資家のリスク許容度が一段と高まることも想定される。ただ、相場は上昇ピッチが加速した反動や決算発表の一巡、FRB人事決定などイベントを通過し、11月は落ち着いた展開も想定される。トランプ大統領のアジア歴訪で外交上の軋轢や北朝鮮問題が再浮上する可能性もある。状況を見極めつつ下げた場面では好業績・優良銘柄に狙いを定め下値を拾うスタンスをお奨めしたい。(庵原)
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S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(10/27現在)

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■主な企業決算 の予定
●10月31日(火):ファイザー、モザイク、マスターカード、アンダーアーマー、エレクトロニック・アーツ、アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド、BP、エアバス、BNPパリバ、サムスン電子
●11月1日(水): フェイスブックテスラ、クアルコム、イェルプ、シマンテック
●2日(木):ダウ・デュポンスターバックス、AIG、アップルアパッチ、CBS、クレディ・スイス、シェル、ING、アリババ、レノボ
●3日(金):ソシエテ・ジェネラル

■主要イベントの予定
●10月31日(火):
FOMC111日まで)
10月のシカゴ製造業景況指数、
10月の消費者信頼感指数
ユーロ圏7-9月のGDP(速報値)
9月の失業率
10月の消費者物価指数
中国10月の製造業・非製造業PMI10月)
●11月1日(水):
FOMC声明発表
10月のADP民間雇用者数、10月のISM製造業景況指数
中国10月の財新製造業PMI
●2日(木):
・10月28日終了週の新規失業保険申請件数
アトランタ連銀総裁、パウエルFRB理事、講演
・ユーロ圏10月の製造業PMI(改定値)
●3日(金):
10月の雇用統計
9月の貿易収支
10月のISM非製造業景況指数、9月の製造業受注指数
・ミネアポリス連銀総裁講演
アップル「iPhone X」発売
中国10月の財新コンポジット・サービス業PMI 

(Bloombergをもとにフィリップ証券作成)


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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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