米国ウィークリー 2016/8/16号

良好な市場環境も原油価格の急変には要注意!

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  • 8/11、主要3指数は約17年ぶりに揃って史上最高値を更新した。S&P500種株価指数が2,185.79、NYダウが18,613.52ドル、ナスダック総合指数が5,228.40をマークし、ITバブル時の1999/12/31以来の最高値揃い踏みとなった。8/12現在、年初来で6.85%上昇、Brexit決定後6/27以来9.17%上昇のS&P500を24業種分類でみると、牽引役は順に半導体・同製造装置(年初来+13.91%、6/27来+17.93%)、エネルギー(同+13.32%、同+4.76%)、資本財(同+10.82%、同+9.72%)、素材(同+10.69%、同+8.42%)である。

    ただ、過去最高値更新は、特に6/27以降の上昇相場により実現しており、この間の上昇モメンタムの大きいセクターを見てみたい。上昇率トップの半導体・同製造装置に次いで、テクノロジー・ハード・機器(6/27来+16.18%、年初来+7.15%)、ソフトウエア・サービス(同+13.78%、同+7.64%)、銀行(同+13.43%、同▲7.45%)、各種金融(同+13.30%、同+2.10%)、耐久消費財・アパレル(同+12.94%、同+5.39%)となっている。年初来上昇率からみて、テクノロジー・ハード・機器やソフトウエア・サービス、銀行、各種金融、耐久消費財・アパレルなどは、未だ上昇余地があるのではないかと見ている。
     
  • また、ナスダック総合指数は6/27以来+13.90%、年初来で+4.50%上昇。8業種分類では、コンピューター(6/27来+16.85%、年初来+7.60%)、ヘルスケア(同+16.67%、同▲9.48%)、通信(同+14.98%、同+13.59%)、運輸(同+13.02%、同+0.29%)、銀行(同+12.70%、同+1.05%)。足元のモメンタム良好も、年初来の出遅れ感からヘルスケア、運輸、銀行などにも注目したい。

    8/12発表の7月の小売売上高は前月比横ばいと市場予想の同0.4%増及び6月の同0.6%増を下回った。ただ、市場への影響は限定的で、むしろ年内利上げ観測が再び後退し、10年国債利回りは引き続き1.5%台と低位に抑制され、株式市場は底堅い展開となった。ドル・インデックスは、7/25には一時97.569まであったが、足元では95.5前後とドル安基調にある。マーケットを取り巻く環境は良好であり、高値更新が続く展開を予想する。ただし、原油価格の変動が攪乱要因になる可能性があり、その点には注意を払いたい。(庵原)
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S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(8/12現在)

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■主要企業の決算予定
●8 月 17  日( 水) :シスコシステムズ、テンセント
●18 日(木) : ウォルマートアプライド・マテリアルズ、ギャップ、レノボ

■主要イベントの予定
●8月16日(火):
7月の住宅着工件数、建設許可件数
7月の消費者物価指数(CPI
7月の鉱工業生産
・インテル 、開発者向け会議「インテル ・デベロッパー・フォーラム(IDF) 」開催(8/18 まで、サンフランシスコ)
• 独 ZEW 景況感指数
●17日(水):
・MBA住宅ローン申請指数
FOMC 議事録公表 7/26-27 会合分)
●18日(木):
•新規失業保険申請件数(8/13 終了週)
月の景気先行指標総合指数
ECB の議事要旨
●19日(金):
•英 7 月の財政収支
・インドネシア中銀が政策金利を発表

(Bloombergをもとにフィリップ証券作成)



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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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