米国ウィークリー 2016/3/23号

利食い売りの押し目は投資の好機と捉えたい

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  • NYダウは3/10から3/21にかけて7営業日連続で上昇し、この間の上昇率は3.70%となった。NYダウ構成銘柄ではボーイング(BAが10.51%、ナイキ(NKEが9.92%、キャタピラー(CATが6.35%の上昇となった。同期間に3.12%上昇したS&P500の10業種分類では全セクターが上昇し、フェデックス(FDXなどの資本財・サービスが5.16%、オラクル(ORCLなど情報技術が4.45%、エクソンモービル(XOMなどエネルギーが4.24%の上昇となった。

    3/16に発表されたFOMCの結果が予想以上にハト派的な内容であったことも相場の下支え要因となっている。FRBは利上げ先送りとなる、現状のFF金利誘導目標0.25-0.50%を維持する金融政策を決定。政策金利見通しではFOMCメンバーの多くが年内利上げペースを従来の4回から2回と予想し、声明文では引き続き海外経済や金融など市場動向に注視していくことを強調している。FRBの緩和的なスタンスを受けて為替市場ではドル安が進み、企業業績改善への期待が高まり、株式市場の押し上げ要因となった。
     
  • ドルベースの市況商品はドル安進展による割安感もあって買い進まれ、WTI原油先物価格は2/11にマークした26.05ドルを底値に足元では40ドル近辺での推移となっている。ブラジルボベスパ指数は1/20の52週安値である37,046.07を底に上昇が続いているが、商品市況高とFOMCの結果が更なる押し上げ要因となり、3/21には一時51,370.19と1/20からの上昇率は38.7%となった。また、上海総合指数もFOMCの結果を好感する動きとなり、3/10から3/21まで7連騰し7.6%の上昇となった。日米欧の金融政策が揃って緩和的な状況となったことが特に新興市場の株価を押し上げる要因となっている。

    一方で、アトランタ連銀のロックハート総裁やサンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は相次いで追加利上げの正当性を指摘し、足元ではややドル高基調となっている。今後、良好な景気指標の発表となれば、ドル高が進み株価調整の要因となる可能性もあろう。NYダウに過熱感は見られないものの、3/21現在では17,623.87ドルと25日移動平均からの上方乖離率は4.3%となっている。利食い売りの押し目があれば、投資の好機と捉えたい。(庵原)
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S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(3/21現在)

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主要企業の決算発表予定

●23日(水):アクセンチュア


主要イベントの予定

●23日(水):
2月の新築住宅販売件数
・MBA住宅ローン申請指数(3/18終了週)
オバマ大統領がアルゼンチンを訪問(3/24まで)
・NY国際自動車ショーのプレスデー(3/24まで、一般 公開が3/25-4/3)
3月のユーロ圏消費者信頼感(速報値)
●24日(木):
2月の耐久財受注(速報値)
・新規失業保険申請件数(3/19終了週)
・セントルイス連銀総裁が講演
3月の製造業PMI(速報値)
ECBの経済報告
・3月のユーロ圏総合PMI(速報値)
●25日(金):
2015/10-12期のGDP(確定値)
・グッドフライデーの祝日で株式・債券市場が休場
・欧州、香港やインドがグッドフライデーの祝日で休場
●28日(月):
2月の個人所得・個人支出
・ウォルト・ディズニー「上海ディズニーリゾート」チケット発売開始
・フェイスブック傘下のオキュラスVR端末「オキュラス・リフト」出荷

(Bloombergをもとにフィリップ証券作成)


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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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