米国ウィークリー 2016/2/9号

3月の利上げ観測と景気動向から神経質な展開へ

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  • 1/29の日銀によるマイナス金利の導入決定で市場参加者のマインドは好転したかに思えたが、NYダウは1/29-2/5の過去5営業日で1.59%の下落。NYダウ構成銘柄でみると、マイクロソフト(MSFTナイキ(NKEホーム・デポ(HDなど昨年来の上昇率が大きい銘柄に利益確定の売りが出ている。また、2/5にはライセンス収入が市場予想を下回ったタブロー・ソフトウエア(DATAが前日比49.5%の急落となり、セールスフォース・ドット・コム(CRMが同13.0%安となるなどデータ分析関連の銘柄が連れ安。リンクトイン(LNDKも同43.5%安とハイバリュエーションのグロース株が大きく売られた。

    ISMやPMIなど米中の弱い経済指標から景気の先行き懸念が強まり、産油国による協調減産期待も後退したことで再び原油安となり投資家のリスクオフの動きが強まった。しかし一方で、雇用市場の堅調さが確認されたことで、3月の利上げ観測が高まり利益確定の売りが加速したものと思われる。
     
  • 2/5に発表された1月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比15.1万人増と市場予想の同19.0万人増を下回ったが、賃金上昇と失業率の改善から後退していた3月の利上げ観測が強まった。平均時給は同0.5%増と市場予想の同0.3%増及び前月の同横ばいを上回る上昇を示し、失業率は市場予想及び前月の5.0%を下回る4.9%と約8年ぶりの水準まで改善した。

    雇用統計発表後の週明け、2/8の日経平均株価は大幅安で始まり、午前中に前週末比267円安まで売り込まれた。しかし、116円台後半で推移していたドル・円が117円台半ばまでドル高・円安が進むと、日経平均株価は上昇に転じ一時同279円高となった。結局、終値は同184.71円高の17,099.01円と日中の日経平均株価の振れ幅は546円となった。日米欧の株式市場及び為替相場は2/10、11と予定されているイエレンFRB議長の議会証言に向けて、神経質な展開が予想される。想定される議会証言はハト派的な内容となった1月のFOMCの結果を踏まえたものとなろう。当面、乱高下も想定されるマーケットだが、好業績が確認された優良銘柄への投資の好機と思われる。(庵原)
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S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(2/5現在)

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主要企業の決算発表予定

9日(火):コカ・コーラ、ディズニー
10日(水):テスラツイッター、プルデンシャル、シスコシステムズ、タイムワーナー
11日(木):AIG、ソシエテ・ジェネラル、チューリッヒ、リオ・ティント
12日(金):ルノー、コメルツ銀行、アルセロール・ミタル


主要イベントの予定

9日(火):
オバマ大統領が17年度の予算教書を議会に提出
大統領選、ニューハンプシャー州予備選(民、共)
10日(水):
・財政収支(1月)
イエレンFRB議長、下院金融サービス委員会で証言
・1月の中国マネーサプライ
11日(木):
イエレンFRB議長、上院銀行委員会で証言
・ユーロ圏財務相会合(ユーログループ、ブリュッセル)
12日(金):
1月の小売売上高
・1月の輸入物価指数
・12月の企業在庫
2月のミシガン大学消費者マインド指数(速報値)
・ユーロ圏10-12月GDP(速報値)
15日(月):
・プレジデント・デーの祝日

1月の中国貿易収支
(Bloombergをもとにフィリップ証券作成)


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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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