米国ウィークリー 2016/11/8号

大統領選挙を控える中、消費と原油安関連に注目!

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  • 過去5営業日、主要3指数が大幅に下落。NYダウ▲1.50%、S&P500種株価指数▲1.94%、ナスダック総合指数▲2.77%と下げ幅が大きかった。良好なGDP(速報値)、個人消費やISM製造業景況感指数など重要な経済指標が株式市場を支える材料となったが、ヒラリー・クリントン氏に対する私的な電子メール・サーバーの使用問題をめぐり、米連邦捜査局(FBI)の調査が再開し、リスク回避的な姿勢が強まった。また、ファイザー(PFEフェイスブック(FBなど一部主要企業の決算に対する失望が相次いで株式に重しとなった。

    11/8の大統領選挙を控え、11/4時点で投資家心理を示すVIX 指数が9日上昇の22.51と投資家の不安心理が高まった状態とされる20を上回り、ドルインデックスが4日連続の下落となった。一方、クリントン氏に対する電子メール問題についてFBI長官が米議員に送った簡書で犯罪に当たらないと示された。足元の世論調査からクリントン氏勝利の確率が高まり、大統領選挙への警戒感がいったん後退し、ドルの買戻しが加速しそうだ。大統領選挙が盛り上がっており、ニュース局「CNN」を運営するタイムワーナー(TWXに注目したい。
  • 経済の拡大で年内利上げの根拠が一段と強まっていると見られ、12月の利上げ確率は10/28時点の69.2%から11/4時点の76.0%に上昇。①7-9月期のGDP(速報値)は前年同期比2.9%増とここ2年で最大の伸び。経済の約7割を占める個人消費は同2.1%増、企業の設備投資は1.2%増、大豆の輸出増により輸出も加速。②9月の米個人消費支出がここ3ヵ月で最大の伸び。③10月のISM 製造業が51.9と市場予想の51.7を上回った。④10月の非農業部門の雇用者数が前月比16.1万人増と市場予想の17.5万人増を下回ったが、8-9月分が上方修正された。失業率が4.9%と低下したうえ、賃金の伸びも加速。

     

    景気回復の加速を背景に、アマゾン(AMZNなど国内消費関連のほか、好決算を発表したスターバックス(SBUXにも注目したい。また、11/30のOPEC総会は減産合意に対して懐疑的な見方が強まる中、原油の売り圧力が高まっており、フェデックス(FDX)、サウスウェスト航空(LUVなどの運輸関連、デュポン(DDなど化学関連の株価動向にも注目したい。(袁)

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S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(11/4現在)

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■主な企業決算 の予定
●11月8日(火) :クレディ・アグリコル、アルセロール・ミタル
●9日(水) :バーバリー
●10日(木) :ディズニーシーメンス
●11日(金) :アリアンツ

■主要イベントの予定
●11月8日(火):
大統領選挙、議会選挙(上院の3分の1と下院全議席)
中国10月の貿易収支
EU財務相理事会
●9日(水):
・MBA住宅ローン申請指数
欧州委員会経済見通し発表
・中国10月の消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)
 ●10日(木):
・新規失業保険申請件数(11/5終了週)
10月の月次財政収支
中国経済全体のファイナンス規模新規融資などの発表(10/15まで)
●11日(金):
11月のミシガン大学消費者マインド指数(速報値)
・ベテランズデーの祝日、債券市場は休場(株は通常通り)
中国の独身者の日
●14日(月):
・日本7-9月期のGDP(速値)報   
中国10月の鉱工業生産、小売売上高         

(Bloombergをもとにフィリップ証券作成


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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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