米国ウィークリー 2016/10/18号

金利上昇・ドル高と企業業績動向のせめぎ合い!

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  • 10年国債利回りは、9月末の1.5%台から水準を切り上げ、10/14には一時1.8%台に乗せ、同末時点で95台であったドルインデックスも98台乗せとドル高が進展。同期間のドル・円も100円/ドル台から104円/ドル台とドル高が進んでいる。この結果、過去5営業日のNYダウ、S&P500種株価指数、ナスダックの主要3指数は下落となった。もっとも、金利とドルの上昇ピッチは緩やかで、過去5営業日の株式市場への影響は限定的であったと言えよう。

    2016/12期3Q(7-9月)の決算は、10/11のアルコア(AAを皮切りにスタート。EPSが市場予想を下回った同社株価が前日比11.41%もの下落となり、原油安もあって同日のNYダウは業績警戒感などから同200.38ドル安(同1.09%下落)の18,128.66ドルとなった。一方、10/14発表のJPモルガン・チェース(JPMシティグループ(Cなど大手金融の3Qは軒並み市場予想を上回りマーケットは好感。金利上昇が続く中、金融各社の業績改善に期待したい。
  • 年内12月の利上げ確率は、9月のFOMC後9/23時点で55.4%であったが、10/14時点では65.9%と高まってきている。年内利上げの見通しが一段と強まり、金利上昇、ドル高基調が想定される。しかしながら、米国経済の改善、新興市場底打ちの兆しなどから企業業績の改善が見込まれる。株式市場は、金利上昇・ドル高と企業業績改善への期待がせめぎ合う展開が予想される。

    10/13発表の中国の9月の貿易収支では輸出が前年同月比10.0%減(市場予想同3.3%減)とコンセンサスを大幅に下振れ、世界経済の先行き懸念が浮上。10/19発表の中国の7-9月期GDPは、市場予想が前期比年率6.7%増。李克強首相は「7月から9月は予想よりいい」とコメントしたとの報道もあって、懸念払拭となるか注目される。また、同日に開催される大統領候補の3回目、最後となるTV討論会の行方も注視したい。欧州金融問題では、一部報道によればドイツ銀行がRMBS(住宅ローン担保証券)を巡る問題で米司法省と協議が進んでいる模様で、和解金減額となる可能性もある。不良債権に揺れるイタリアの銀行最大手ウニクレディトは増資で最大130億ユーロ(約1.5兆円)を調達との報道もある。顕在化したリスクの行方にも注目したい。(庵原)
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S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(10/14現在)

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■主な企業決算 の予定
●10月18日(火) :ゴールドマン、ブラックロック、JJインテル
●19日(水) :モルガン・スタンレーアメックスeベイ、シーゲイト
●20日(木) :ベライゾンマイクロソフト
●21日(金) : GE、マクドナルド

■主要イベントの予定
●10月18日(火):
9月の消費者物価指数(CPI
・10月のNAHB住宅市場指数
●19日(水):
・中国9月の小売売上高・工業生産・固定資産投資
中国7-9月のGDP
9月の住宅着工件数建設許可件数
・地区連銀経済報告(ベージュブック)
大統領選、大統領候補の第3回テレビ討論会
●20日(木):
ECBの金融政策を発表ドラギECB総裁の記者会見
・新規失業保険申請件数(9/15分)
9月の中古住宅販売件数
●21日(金):
・ユーロ圏10月の消費者信頼感(速報値) 
サンフランシスコ連銀総裁が講演
●24日(月):
・ユーロ圏10月の製造業PMI(速報値)

(Bloombergをもとにフィリップ証券作成)


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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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