個別銘柄レポート:ボーイング

2016年通期、主力の商用機の業績見通しを上方修正し業績の改善に期待したい

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ニューヨーク| 航空機・部品| 業績レビュー

BLOOMBERG BA:US | REUTERS BA.N

  • 2016/12期3Q(7-9月)は売上高が前年同期比7.5%減の238.98億USDとなったが、純利益が同33.7%増の22.79億USDとなった。
  • 主力の商用機部門の商用機納入数が減少し、同部門の売上高を押し下げた。また、防衛、航空&セキュリティ部門も減収。一方、税関連の一時的な利益や生産コストの削減などが利益に寄与した。
  • 2016/12通期の市場予想は売上高が前期比1.8%減の944.18億USD、純利益が同10.6%減の46.28億USDである。


What is the news?

2016/12期3Qは売上高が前年同期比7.5%減の238.98億USD、営業利益が同11.6%減の22.82億USDとなった。主力の商用機部門の商用機納入数が減少し同部門の売上高を押し下げた。一方、税関連の一時的な利益や生産コストの削減などから純利益が同33.7%増の22.79億USDとなった。調整後EPSは3.510USDと市場予想の2.674USDを上回った。
部門別の業績では、商用機部門は商用機の納入数が前年同期比11機減の188機となり、売上高が同4.1%減の169.73億USD、営業利益が同9.7%減の15.97億USDとなった。一方、3Qの商用機の純受注数は107機、2016/9末時点の商用機受注残(※)は5,600機の4,090億USDと好調だった。防衛、航空&セキュリティ部門は10.1%減収の75.08億USDとなった。同部門の3事業のうち2事業が2桁の減収だった。主力のボーイング軍用航空機事業は同19.2%減収の32.60億USDとなった。軍用大型長距離輸送機C-17と戦闘機F-15の納入数減が売上高に響いた。ネットワーク&航空システム事業は同20.0%減収となった一方、グローバルサービス&サポート事業は同16.5%増収となった。2016/9末時点の防衛、航空&セキュリティ部門の受注残は530億USDと海外の受注が38%を占めている。また、金融関連のボーイングキャピタル部門は同44.7%減の6,300万USD、その他項目では6.46億USDの赤字を計上した。
受注残(※):顧客から注文を受けた製品の数量あるいは金額に対して、まだ出荷していない残りの数量または金額のことをいう。


How do we view this?

2016/12通期の会社見通しは、売上高が従来予想の930億-950億USDから935億-955億USDへ、EPSが従来予想の6.40-6.60USDから7.10-7.30USDに上方修正。また、商用機の納入数が745-750機と従来予想から5機引き上げ、商用機部門の売上高を従来予想の640億-650億USDから645億-655億USDに上方修正した。通期の市場予想は売上高が前期比1.8%減の944.18億USD、純利益が同10.6%減の46.28億USDである。

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配当予想(USD) 4.36 (予想はBloomberg)
株価(USD) 142.43 2016/10/31

会社概要
1917年に創業。世界最大の航空宇宙機器開発・製造会社である。子会社と共に商用ジェット機を開発、製造、販売する。世界各地の商業航空業界に関連サポートサービスも提供する。軍用機、ヘリコプター、宇宙・ミサイルシステムなど、情報・宇宙・防衛システムの研究、開発、製造、改良、サポートも手掛ける。

企業データ(2016/10/31)
ベータ値1.07
時価総額(百万USD) 87,902
企業価値=EV(百万USD) 88,751
3ヵ月平均売買代金(百万USD) 470.82

主要株主(2016/10) (%)
1. Capi ta l Group 11.86
2. Evercore Trus t 6.77
3. Vanguard Group 6.22

(出所:Bloombergをもとにフィリップ証券作成)


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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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