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米国ウィークリー 2017/5/30号

相場のトレンド転換には留意を!

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  • トランプ陣営のロシア関連疑惑、弱い米経済指標、英国の自爆テロや北朝鮮のミサイル発射・核問題などネガティブ材料に事欠かないが、株価上昇が続いている。5/26時点で、S&P500は7営業日続伸とナスダックとともに最高値を更新し、NYダウも21,000ドル台に乗せ3/1の最高値21,115.55ドル(終値)に迫った。

    6月利上げはほぼ確実視されているが、その後の利上げやFRBのバランスシート縮小など金融正常化のペースが緩やかになることをマーケットは織り込んでいるものと思われる。6月以降の金融政策は今後の経済指標次第で従来のシナリオが変更となる可能性もあろう。
  • 5/24公表の5月分FOMC議事録では、FOMCメンバーが総じて「最近の経済指標の弱含みが一時的とのさらなる証拠を待つのが賢明」と判断していることが確認された。好調が続いた新車販売は販売奨励金による値下げ競争が激化している一方、今年の1、2月までの年率換算1,700万台から3月以降は1,600万台水準に落ち込んでいる。ISM製造業景況指数は年初来55を超える強い数字であったが、4月に54.8に低下し5月は54.6が見込まれている。5月の雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比18.5万人増(4月は同21.1万人増)、失業率が4.4%(4月も4.4%)と良好な見通しだが、平均時給は前年同月比2.6%増(4月は同2.5%増)と昨年12月の同2.9%増をピークに低下基調にある。また、予算教書で示された2020年までに成長率3%に加速との想定に市場は懐疑的である。FRBやエコノミストの予想はトランプ政権の見通しを大きく下回っている。

    6月月初の重要経済指標次第の面もあろうが、上昇が続いた株式市場は短期的に一服となる可能性があると見る。トランプ大統領の娘婿であるクシュナー大統領上級顧問のロシア関連の疑惑浮上は、トランプ大統領の外遊先からの帰国も相まってトランプ陣営へのロシア関連疑惑への注目が強まり、相場の重石となる可能性もあろう。相場トレンドの転換には留意したい。個別には株価が大台の1,000ドルを目前に足踏みのアルファベット(GOOGLソフトバンクグループ(9984による更なる出資引き上げ検討が報じられ、改めて注目度が高まる可能性のあるエヌビディア(NVDAなどに評価余地があると見ている。(庵原)
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S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(5/26現在)

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■主な企業決算 の予定
●5月30日(火):ワークデイ
●5月31日(水):アナログ・デバイセズ
●6月1日(木) :アバクロンビー&フィッチ

■主要イベントの予定
●30日(火) :
4月の個人所得・支出
SP・コアロジック/ケース・シラー都市住宅価格指数
●31日(水) :
・4月の中古住宅販売成約指数
地区連銀経済報告(ベージュブック)
中国5月の製造業PMI
●6月1日(木) :
・5月のADP雇用統計
5月のISM製造業景況指数
5月の自動車販売
・EU・中国首脳会議(ブリュッセル、6/2まで)
中国5月の財新製造業PMI
●6月2日(金) :
5月の雇用統計
4月の貿易統計
●6月5日(月) :
5月のISM非製造業PMI
・4月の製造業受注

(Bloombergをもとにフィリップ証券作成)



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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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