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米国ウィークリー 2017/3/28号

トランプ政権の政策実現への懸念と相場動向!

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  • 3/24、トランプ政権は公約に掲げていたオバマケア代替法案の採決を断念した。共和党の保守派や穏健派を説得できなかったため、同法案の可決に必要な票数を確保できなかった。保守派の下院自由議員連盟(フリーダム・コーカス)はより完全なオバマケア撤廃を求め、穏健派は同代替案では2026年までに無保険者が2,400万人増えるとの試算を議会予算局(CBO)が示したことで賛成票を投じるには二の足を踏むこととなった。

    特に約30人で構成される「フリーダム・コーカス」の支持を得られなかったことが大きく影響したようだ。バノン大統領首席戦略官が保守派メンバーに賛成票を投じるように高圧的な態度で迫ったが、むしろ同メンバーの反発が強まったとの報道もある。バノン氏はトランプ大統領に同氏の命令に従わなかった議員は全員、造反者リストに入れるべきと伝えた模様で、トランプ大統領もツイッターで「フリーダム・コーカス」など共和党の保守派グループを強く批判し、オバマケア代替法案への保守派の反対が「民主党を喜ばせる」結果になったと述べた。
  • ライアン下院議長は、「共和党の形成立て直しには少し時間がかかる」とコメントしている。トランプ政権では今後、税制改革を進めることとなる。トランプ政権は、同代替法案に反対した共和党保守派に対し、税制改革などの法案ではトランプ大統領を支持するよう求め、協力が得られなければ民主党と協議する用意もあるとの立場を示した。オバマケア代替案の撤回で共和党内にある大きな溝が露呈し、トランプ政権の政策実行力に懸念が生じている。税制改革に向けて期待も高まるが、同様の事態も想定され当面の相場の重石となりそうだ。

    金利の上昇圧力は弱まっており、大規模インフラ投資実現にも懸念が生じ、金融、素材、資本財などの政策期待関連銘柄に売り圧力がより強まる可能性がある。一方、足元では、スターバックス(SBUXなど消費者サービス、電力のアメリカン・エレクトリック・パワー(AEPなど公益やREITのウェルタワー(HCNなど不動産といった好配当銘柄が買われている。また、半導体・同製造装置などハイテクセクターには引き続き注目したい。半導体製造のマイクロン・テクノロジー(MUは好決算と良好な収益見通しを発表している。(庵原)
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S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(3/24現在)

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■主な企業決算 の予定
●3月30日(木):デル・テクノロジーズ

■主要イベントの予定
●3月28日(火) :
・2月の卸売在庫
1月のSPコアロジック20都市住宅価格指数
3月の消費者信頼感指数
・カンザスシティー連銀総裁、ダラス連銀総裁が講演
イエレンFRB議長の講演
●29日(水) :
2月の中古住宅販売成約指数
・ボストン連銀総裁、サンフランシスコ連銀総裁が講演
英メイ首相がEU離脱手続き開始を通告
・韓国サムスン電子、新型スマホ「ギャラクシーS8」を発表
●30日(木) :
2016/10-12期のGDP(確定値)
・新規失業保険申請件数(3/25終了週)
●31日(金) :
2月の個人所得・支出
3月のミシガン大学消費者マインド指数(確定値)
中国3月の製造業PMI
●4月3日(月) :
3月のISM製造業景況指数
3月の自動車販売

(Bloombergをもとにフィリップ証券作成)


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本レポートの作成者:公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員庵原浩樹
フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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