個別銘柄レポート:ノースロップ・グラマン

軍事費削減の見通しも、海外の防衛需要増で恩恵を受ける可能性も

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ニューヨーク | 防衛関連 | 業績レビュー

BLOOMBERG NOC:US | REUTERS NOC.O

  • 2016/12期3Q(7-9月)は売上高が前年同期比2.9%増の61.55億USD、純利益が同16.7%増の6.02億USDとなった。
  • 「Mission Systems」事業と「Technology Services」事業が小幅に減収となったが、売上構成比が45.2%を占める「Aerospace Systems」事業が好調で全体の売上高は増収を確保した。
  • 2016/12通期の市場予想は売上高が前期比2.1%増の240.32億USD、純利益が同6.4%増の21.17億USDである。

What is the news?

2016/12期3Qは売上高が前年同期比2.9%増の61.55億USD、営業利益が同4.0%増の8.26億USD、純利益が同16.7%増の6.02億USDとなった。調整後EPSは3.150USDと市場予想の2.808USDを上回った。「Mission Systems」事業と「Technology Services」事業の売上は伸び悩んだが、主力の「Aerospace Systems」事業は好調で全体の売上高は増収を確保した。
事業別の売上高は、主力の「Aerospace Systems」事業が前年同期比9.4%増の27.82億USDと好調に推移した。航空プログラムが低調だったが、戦闘機F-35や早期警戒機E-2Dなど軍用有人機と自律システムの受注が増加した。「Mission Systems」事業は同0.9%減収の26.98億USDとなった。国際航空工学と戦争航空工学プログラムの受注が低調に推移し、センサーやプロセッシングの売上が減少。また、「Technology Services」事業は同0.3%減収の11.90億USDと売上高が小幅な減少だった。

トランプ次期米大統領は12/12に、米国防総省が購入予定の次期ステルス戦闘機の価格を批判するコメントをツイッターに投稿した。同氏は大統領就任後、防衛調達費の大幅な削減に取り組むとしている。一方、同氏は日本と韓国に米軍の駐留費の負担増加を求めている。両国の軍事費が増加し、米国の軍事メーカーから軍事製品の購入が大幅に増加する可能性がある。また、同氏は大統領補佐官(国家安全保障担当)に反イスラム主義を肯定する強硬派のマイケル・フリン元国防情報局長を指名。次期政権で反テロ政策を強化する可能性もあり、軍事産業が恩恵を受けることも考えられよう。


How do we view this?

2016/12通期の会社計画を、売上高で従来予想の235億-240億USDから 239億-241億USDへ、営業利益率で従来予想の12%の前半から12%の半ば-後半へ上方修正した。調整後EPSを従来予想の10.75-11.00USDから11.55-11.75USDに引き上げた。また、通期の設備投資額は8億-10億USDと従来予想を据え置いた。また、通期の市場予想は売上高が前期比2.1%増の240.32億USD、純利益が同6.4%増の21.17億USDである。

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配当予想(USD) 3.49 (予想はBloomberg)
株価(USD) 232.10 2016/12/14

会社概要
1994年にノースロップがグラマンを買収して誕生した国際的な防衛大手。世界各国の政府と民間企業向けに、航空宇宙、電子、情報関連のシステム・製品・ソリューションのほか、テクニカル・サービスも提供している。主に戦闘機・軍用輸送機・人工衛星・ミサイル・軍艦などを製造している。

企業データ(2016/12/14)
ベータ値0.84
時価総額(百万USD) 40,910
企業価値=EV(百万USD) 46,194
3ヵ月平均売買代金(百万USD) 230.41

 

 

主要株主(2016/12) (%)
1. State Street 10.14
2. Vanguard Group 6.85
3. BlackRock 6.75
(出所:Bloombergをもとにフィリップ証券作成)
 

 

 



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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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