米国ウィークリー 2016/10/25号

良好な3Q決算と順調なGDP確認で株価上昇も!

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  • 過去5営業日の株式市場は狭いレンジの展開の中、NYダウ、S&P500種株価指数、ナスダックの主要3指数は小幅に上昇。主要企業の2016/12期3Q(7-9月)決算が概ね良好で、株価を押し上げた。また、11/8の大統領選挙に向けて最後となった10/19の第3回大統領候補TV討論会で、引き続きヒラリー・クリントン候補が優勢となりマーケットに安心感が広がった。

    ただ、ドル高が株価の上値を抑えた。ドルインデックスは、10/13の97.51から10/21には一時98.81と週末にかけて上昇。10/20、ECBが金融政策維持を決定した理事会後の記者会見で、ドラギ総裁は「債券購入を唐突に終了する可能性は低い」とコメント。債券購入プログラム(2017/3まで月間800億ユーロの資産買入を継続)の延長やテーパリング(債券購入額縮小)の議論はなかった。この結果、ドル高基調が強まった。ただ、ドラギ総裁は資産買入についての委員会の作業結果を12月に検証する予定で、動向が注目される。
  • S&P500企業の3Qは10/21現在、市場予想が前年同期比0.4%減益と10/7時点の同1.6%減益からマイナス幅が縮小。金融セクターは当初の同4.0%増益から同10.2%増益と予想が大幅に高まった。銀行は同2.6%減益から同3.3%増益、証券会社など各種金融が同9.6%増益から同20.5%増益、保険は同14.5%増益から同15.5%増益と上方修正。バンク・オブ・アメリカ(BACアメリカン・エキスプレス(AXPゴールドマン・サックス(GSなどが好決算を発表した。

    ハイテクは当初の同3.7%増益が同4.4%増益に引き上げられた。ただ、半導体が同14.2%増益から同12.9%増益と引き下げられた。一方、ソフトウェア・サービスが同10.1%増益から同12.9%増益、テクノロジー・ハード・機器は同11.3%減益に対して同10.7%減益。インテル(INTCは4Q(10-12月)の売上会社計画が市場予想を下回る見通しとなったが、マイクロソフトMSFTKLAテンコールKLACなどが軒並み好決算を発表。引き続き金融やハイテクに注目したい。10/21現在、116社が決算を発表し、78.4%(91社)がEPSで市場予想を上回った。10/28には7-9月期GDP速報値が発表される。市場予想の前期比2.5%増程度となれば、株価押し上げ要因になると想定され注目したい。(庵原)
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S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(10/21現在)

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■主な企業決算 の予定
●10月25日(火) :キャタピラー、メルクPGロッキード・マーチン3MGM、スプリント、アップルATT、コーニング
●26日(水) :ボーイングTI、テスラ
●27日(木) :ダウ・ケミカル、フォードアムジェンアルファベットアマゾン、百度
●28日(金) :エクソンモービル、マスターカード

■主要イベントの予定
●10月25日(火):
8月のSP・コアロジック/ケース・シラー住宅価格指数
・10月の消費者信頼感指数
ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
●26日(水):
・MBA住宅ローン申請指数
9月の新築住宅販売件数
●27日(木):
9月の耐久財受注
・新規失業保険申請件数(10/22分)
●28日(金):
7-9月期のGDP((速報値) 
ミシガン大学消費者信頼感指数(確定値)
●31日(月):
9月の個人消費所得・支出
・10月のシカゴ購買部協会景気指数

(Bloombergをもとにフィリップ証券作成)



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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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