米国ウィークリー 2016/7/5号

最高値に迫る展開と利益確定のせめぎ合い?

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  • Brexitやテロなどマーケットに大きな不確実性が横たわるものの、米国株は6/27から7/1にかけて4連騰となり、NYダウは7/1に18,000ドル台に一瞬タッチするなど2015/5/19にマークした史上最高値の18,351.36ドルが再び視野に入ってきている。WTI原油先物価格は6/27に一時45ドル台まで下落したが6/29に一時50.00ドルをつけ、49ドル台の推移と再び上昇となった。

    英国がEU離脱問題で迷走する中、予想を遥かに上回るペースでマーケットは落ち着きを取り戻している。株式市場は売られ過ぎの反動に加え、英国がEU離脱への手続きに時間を要することが判明したことで、当面リスクシナリオが遠のいたとの思惑が働いたものと思われる。震源地のはずの英国を代表する株価指数のFTSE100は国民投票の開票前の水準を取り戻したばかりか、年初来高値を更新し史上最高値水準をトライする勢いである。ただ、米10年国債利回りは1.4%台に低下と安全資産が買われる動きも見られる。
     
  • また、短期的には急激な戻りから利益確定売りが出やすい状況と思われる。ザラバベースで、FTSE100は6/24の5,788.74から7/1には6,587.44と僅か5営業日で13.8%もの上昇となり、NYダウも6/27の17,063.08ドルから7/1の18,002.38ドルと5.5%の上昇となった。特に米国では、雇用統計など月初の重要経済指標の発表を控え、様子見ムードが強まることが想定される。

    7/1に発表された6月のISM製造業景況指数は53.2と、事前の市場予想及び前月水準の51.3を大きく上回り、製造業の回復の兆候を示す内容となった。指数の内訳で先行指標の新規受注が57.0(前月55.7)、生産は54.7(同52.6)、輸出が53.5(同52.5)と揃って上昇した。英国EU離脱の影響を受けて先物市場では米国の年内利下げの可能性を見ていたが、良好な経済指標の結果を受けてその確率は0%となり、僅かだが年内利上げの確率が高まった。7/8に発表される6月の雇用統計では非農業部門雇用者数が前月比17.5万人増(5月同3.8万人増)、平均時給は前年同月比2.7%(5月同2.5%増)と改善の通し。市場は英国のEU離脱の影響への懸念や利益確定売りが上値を抑える一方、良好な米国景気指標がサポートする展開が予想される。(庵原)
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S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(7/1現在)

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主要企業の決算予定
●7月11日(月):アルコア

主要イベントの予定
●7月5日(火):
・5月のユーロ圏小売売上高
・5月の製造業受注
5月の耐久財受注
NY連銀総裁講演
●6日(水):
5月の貿易収支
6月のISM非製造業景況指数
FOMC議事録(6.14-15分) 
●7日(木):
6月のADP雇用統計
・中国の外貨準備高
●8日(金):
6月の雇用統計 
・5月の消費者信用残高
中国6月の消費者物価(CPI
中国6月の生産者物価(PPI
●11日(月):
労働市場情勢指数(LMCI
・ユーロ圏財務相理事会

(Bloombergをもとにフィリップ証券作成)


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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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