個別銘柄レポート:ユナイテッド・ヘルス・グループ

「オバマケア」から撤退へ、保険料の引き上げに注目

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ニューヨーク | 医療保険 | 業績レビュー

BLOOMBERG UNH:US | REUTERS UNH.N

  • 2016/12期1Q(1-3月)は売上高が前年同期比24.3%増の445.3億USD、純利益は同15.1%増の16.3億USDとなった。
  • UnitedHealthcare事業(医療、厚生給付プログラムなどの商品を提供するプラットフォーム)とOptum事業(顧客向けの健康管理、診療情報などのサービスを提供するプラットフォーム)の業績は好調に推移しいずれも増収増益となった。
  • 2016/12通期の市場予想は売上高が前期比15.8%増の1,819.4億USD、純利益が同1.2倍の70.6億USDである。

What is the news?

2016/12期1Q(1-3月)は売上高が前年同期比24.3%増の445.3億USD、純利益が同15.1%増の16.3億USDとなった。調整後EPS は1.81USDと市場予想の1.72USDを上回った。UnitedHealthcare 事業とOptum 事業はいずれも増収となった。

 UnitedHealthcare事業の売上高は前年同期比10.1%増の359億USD、営業利益が19億USDと前年同期並みとなった。好調な商業給付プログラムや政府向けの給付プログラムが寄与したほか、ヘルスケア関連プロダクトやサービスの多様化が寄与した。1Qの同事業サービス利用者数は同130万人増となった。また、Optum事業の売上高は同53.9%増の197億USD、営業利益が同48.2%増の11億USDと好調だった。同事業のうち、医療口座、ヘルスケア費用の支払い提案などを含むOptum金融サービス部門は22%増収、病院、企業、政府などにヘルスケア管理のソフトウェアを提供するOptum Insight部門は同20%増収と好調だった。また、薬剤給付管理(※)を提供するOptumRxは処方薬サービスが順調に推移し、売上高が同72%増と全体の収益を押し上げた。

(※)薬剤給付管理(PBM):保険者、製薬企業、医薬品卸、薬局、医療機関、患者といった様々な利害関係者の間に立つ第三者機関による処方薬の適正管理プログラムである。PBM会社は、推奨医薬品リストを作成・管理しており、医薬品会社への契約、交渉、値引きがなされる。


How do we view this?

2016/12通期の会社計画は売上高が1,820億USDと従来予想の1,800億USDを引き上げ、調整後EPSは7.60-7.80USD から7.75-7.95USDに上方修正。市場予想は売上高が前期比15.8%増の1,819.4億USD、純利益が同1.2倍の70.6億USDである。一方、加入者数が少なくコスト高が響き、同社は医療保険改革法(オバマケア)で導入された個人医療保険市場から2017年にほぼ全面撤退すると表明。今後、消費者の選択肢は少なくなり、同事業で赤字となっている同業他社は保険料を引き上げることになりそうだ。

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配当予想(USD) 2.09 (予想はBloomberg)
株価(USD) 133.78

会社概要
1977年に設立した医療管理・計画を提供する医療サービス世界最大手である。UnitedHealthcare やOptum を通じて、米国および海外の企業、家庭や個人顧客に対し、厚生給付プログラム、医療体制の管理商品やリソース、ヘルスケア情報などを提供している。

企業データ(2016/4/23)
ベータ値0.92
時価総額(百万USD) 127,119
企業価値=EV(百万USD) 149,651
3ヵ月平均売買代金(百万USD) 432


主要株主(2016/4) (%)
1. BLACK ROCK 7.17
2. CAPITAL GROUP COMPANIES INC 7.16
3. FMR LLC 5.85
(出所:Bloombergをもとにフィリップ証券作成)



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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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