米国ウィークリー 2016/2/23号

G20を前に様子見ムード強まる相場展開を予想

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  • 過去5営業日の米国株は、S&P500とNYダウがともに4%台後半の上昇率となるなど大幅高となった。原油価格の上昇や中国株の堅調な推移などが投資家のリスク許容度を高めた。業種別には、金融、一般消費財・サービス、資本財・サービス、情報技術など年初来下落率の大きいセクターに買い戻しの資金が流入した。個別株の上昇率は、シティグループ(Cが11.46%、アンダーアーマー(UA11.10%、サウスウェスト航空(LUV11.23%、アプライド・マテリアルズ(AMAT17.52%など、主力株が軒並み2桁上昇となった。

    WTI原油先物価格は、2/11に一時26.05ドル/バレルと2003/5以来の水準まで下落した。しかし、産油国が生産量を巡って協調する姿勢を示したことなどから、WTIは2/18には一時31ドル/バレル台まで上昇。サウジアラビア、ベネズエラ、カタールのOPEC陣営とロシアが生産量を1月の水準に据え置くことで合意し、イランが増産凍結の合意を支持すると表明した。
  • 春節の休場明け、2/15以降の上海総合指数は小幅なレンジで堅調に推移。加えて強弱マチマチの米国経済指標であるが、1月の鉱工業生産や消費者物価指数などの重要指標が市場予想を上回り、市場の安心感につながった。ただ、産油国の協調体制について市場では懐疑的な見方もある。2/19にWTI原油先物価格は、米国内の原油在庫が1930年以来となる過去最高水準まで積み上がったこともあって、再び30ドル/バレル台を割り込んだ。

    2/17発表の1月分のFOMC議事要旨では多くのFOMCメンバーが「経済見通しの不確実さが増した」と判断していることが確認された。海外経済の影響については、中国の経済構造改革や金融の不均衡などが同国の急激な経済減速につながる可能性を指摘。複数のメンバーが米国経済への影響の懸念を示している。原油価格の見通しや中国経済の減速と米国経済への影響など、先行き不透明感から様子見ムードが強まる相場展開が予想される。2/26から開催される中国・上海でのG20で金融のセーフティーネット強化や財政出動による景気対策など、協調体制が構築されるか注目したい。(庵原)
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S&P500業種別およびNYダウ構成銘柄の騰落率(2/19現在)

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■主要企業の決算発表予定
●23日(火):ホームデポ、メーシーズ
●24日(水):セールスフォース・ドットコム、エアバス・グループ
●25日(木):ベストバイ
●26日(金):バークシャー・ハサウェイ

■主要イベントの予定
●23日(火):
2015/12S&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市)
・2月の消費者信頼感指数
1月の中古住宅販売件数
フィッシャーFRB副議長の講演

●24日(水):
1月の新築住宅販売件数

●25日(木):
1月の耐久財受注
・2015/12の住宅価格指数

●26日(金):
2015/10-12の実質GDP(改定値)
・1月の個人所得・支出
2月のミシガン大学消費者信頼感指数
G20財務相・中央銀行総裁会議(2/27まで、上海)

  ●29日(月):
・2月のシカゴ購買部協会景気指数

(Bloombergをもとにフィリップ証券作成)



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フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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