個別銘柄レポート:JPモルガン・チェース

4Qはコーポレート&投資銀行などが利益を押し上げた

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ニューヨーク | 銀行 | 業績レビュー

BLOOMBERG JPM:US | REUTERS JPM.N

  • 2015/12 期4Q(10-12月)は、売上高に当たる営業収益が前年同期比1.0%増の237.0億USD、純利益は同10.2%増の54.3億USDとなった。調整後のEPSは1.34USDと市場予想の1.27USDを上回った。
  • 訴訟費用など減少、好調なコーポレート&投資銀行事業やコンシューマー&コミュニティバンキング事業が増益に寄与。
  • 2016/12通期の会社予想は営業収益が前期比1.1%減の998.6億USD、純利益が8.1%減の224.6億USDである。

What is the news?

2015/12 期4Q(10-12月)は、売上高に当たる営業収益が前年同期比1.0%増の237.0億USD、市場予想の228.9億USDを上回った。純利益は同10.2%増の54.3億USD、2015/12通期の純利益が244.4億USDと過去最高を更新した。調整後のEPSは1.34USDと市場予想の1.27USDを上回った。訴訟費用や人件費が減少し、好調なコーポレート&投資銀行事業やコンシューマー&コミュニティバンキング事業が利益の押し上げに寄与した。資金利益は同1.8%増の115.0億USDとなった。
5事業のうち2事業は純利益が増益となった。コマーシャルバンキングは同20.6%減の5.5億USD、アセットマネジメント事業は同6.1%減の5.1億USD、コーポレート事業は同59.4%減の2.2億USDとなった。一方、コーポレート&投資銀行は同79.8%増の17.5億USD、コンシューマー&コミュニティバンキング事業は同10.5%増の24.1億USDと純利益に最も大きく寄与した。
費用面では、非金利費用が同7.4%減の142.6億USDとなった。また、外国為替取引の不正操作をめぐる訴訟関連費用の負担は同41.8%減の6.4億USD、人件費が同2.4%減の66.9億USDとなり利益を押し上げた。
 

How do we view this?

会社計画は2016/12期1Q(1-3月)の純金利収入と純金利マージンが今期に比べて横ばいあるいは小幅に拡大する見通し。事業別での会社予想では、コンシューマー&コミュニティバンキング事業は2016/12通期の住宅ローン関連非金利収入が7億USD程度、前期より低下するとの会社予想。2016/12通期の市場予想は営業収益が前期比1.1%減の998.6億USD、純利益が8.1%減の224.6億USDである。


 

配当予想(USD) 1.85 (予想はBloomberg)
終値(USD) 57.04 2016/1/18

会社概要
米国NYに本社を置く世界有数のグローバル総合金融サービス会社。総資産、収益力、時価総額で世界屈指の規模を誇る。2000年にザ・チェース・マンハッタン・コーポレーションとJ.P.モルガン・アンド・カンパニーが合併、さらに、2004年にバンク・ワン・コーポレーションと合併。また、2008年にはザ・ベアー・スターンズ・カンパニー・インクを買収、ワシントン・ミューチュアルの預金、資産、負債の一部を取得し、現在のJPモルガン・チェース・アンド・カンパニーが誕生。
投資銀行、証券取引、資金決済、証券管理、資産運用、プライベート・バンキング、コマーシャル・バンキング、コンシューマー・コミュニティ・バンキングなど多岐にわたる金融サービスを提供。グローバルに展開する法人向け事業は「J.P.モルガン」、米国で展開している中小企業や個人向け事業は「チェース」ブランドを用いている。

企業データ(2016/1/18)
ベータ値 1.15
時価総額(百万USD) 209,972
企業価値=EV(百万USD) -
3ヵ月平均売買代金(百万USD) 997
 


主要株主(2016/1) (%)
1. BLACKROCK 6.60
2. VANGUARD GROUP INC 5.85
3. STATE STREET CORP 4.19
(出所:Bloombergをもとにフィリップ証券作成)


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本レポートの作成者:公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員庵原浩樹
フィリップ証券リサーチ部アナリスト袁鳴
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