オンコリスがストップ高気配 中外製薬と資本業務提携

・第三者割当増資を実施
・テロメライシンのライセンス契約で500億円以上受領も

9日午前の東京株式市場でマザーズに上場する創薬ベンチャーのオンコリスバイオファーマがストップ高買い気配となっている。8日に中外製薬<4519>との資本業務提携を発表。オンコリスが開発中の腫瘍溶解性ウイルス製剤「テロメライシン」について中外製薬とライセンス契約を結んだ。

オンコリスは気配値を制限値幅の上限(ストップ高水準)となる前日比500円(24.2%)高の2565円に切り上げ、この水準で買い気配となっている。

中外製薬<4519>との提携では第三者割当増資を実施する。オンコリスは1株1752円で45万6600株を中外製薬に割り当てる。払込期日は4月24日を予定。これにより、中外製薬は3位株主となる見込みだ。

約8億円の調達資金の一部は、テロメライシンの製造や管理体制の一部に充てる。

また、オンコリスは中外製薬に対し、テロメライシンの⽇本・台湾での開発・製造・販売に関する再許諾権付きの独占ライセンスを中外製薬に付与する。中外製薬は契約一時金として5億5000万円を支払うという。

さらにオンコリスは中外製薬に、⽇本・台湾・中国・⾹港・マカオを除く全世界の開発・製造・販売に関する独占オプション権も付与する。テロメライシンの臨床試験で一定の効果が確認され、中外製薬が全てのオプション権を行使した場合、オンコリスに支払うライセンス総額は500億円以上になる。

さらにテロメライシンが上市した場合、中外製薬による売上額に応じた販売ロイヤルティーも支払われる。

テロメライシン、優先審査の対象に

オンコリスは8日、テロメライシンが厚生労働省の「先駆け審査指定制度」の対象品目に指定されたと発表した。

先駆け審査指定制度は、早期の治験段階で著明な有効性が見込まれる革新的な医薬品について優先的に審査をする、世界に先駆けて日本で開発された制度。

オンコリスの説明によると、テロメライシンは、がん細胞で特異的に増殖し、がん細胞を破壊することができるように遺伝子改変した5型のアデノウイルス。この型のアデノウイルスは⾵邪の症状を引き起こすもので⾃然界にも存在するという。


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