テクニカルが示すドル円のトレンド転換

Market Summary
20日の海外外為市場は円買い優勢の展開となった。主要な海外株価指数が軒並み下落したことを受け、外為市場では円買い圧力が高まった。ドル円は9月10日以来となる110円台を付ける局面が見られた(安値110.80)。クロス円ではカナダ円の下落が目立った。株安に加え原油価格反落の影響も受けたカナダ円は4月3日以来となる82.00割れの展開に。安値81.94を付ける局面が見られた。
米株は主要3指数が続落。米国経済の先行きに対する懸念は根強く、またこの日は連邦政府機関の一部閉鎖の可能性も相場の重石となった。最も下落幅が拡大したダウ平均は前日比464.06ポイント安の22,859.60と、1年2カ月ぶりの安値水準で引けた。国際商品市況では、NY原油先物2月限が前日比2.29ドル安の1バレル=45.88と反落。株安と世界経済の先行き懸念が意識された。一方、NY金先物2 月限は前日比11.5ドル高の1トロイオンス=1267.9と4日続伸して引けた。

bg_chart_1369837

Market Analysis
20日の海外外為市場では、株安が円高圧力を高めドル円の下落幅が拡大するという従来のパターンが久々に見られた。米株のボラティリティは10月の急落相場の水準を突破し30.30まで上昇。投資家のリスクセンチメントに改善の兆しが見られない状況と原油価格の低迷を考えるならば、米ドル相場反転の鍵を握る長期金利が反発する可能性は低い。よって、ドル円はさらなる下値トライを警戒すべきフェーズにある。この点はテクニカルも示唆している。5月安値108.10を起点とした短期サポートラインを大陰線で一気に下方ブレイクした事実は、今年3月下旬から発生した「ドル高/円安トレンド」の転換を市場に印象付けよう(チャート1)。また、筆者が注目しているのがレジスタンスラインである。10月高値114.54を起点とした短期レジスタンスラインが形成されているが(チャート1)、アベノミクス開始以降から俯瞰すると、この短期レジスタンスラインはアベノミクス高値125.85を起点とした長期レジスタンスラインの一部であることがわかる(チャート2)。本日も下値トライを警戒すると同時に、攻防分岐を200日MA(今日現在110.90で推移)と想定している。このMAは昨日相場を下支えした。1年間の平均ライン(200日MA)をも下抜ける展開となれば、110円以下の攻防シフトを警戒したい。110.75および110.50にはオプションバリアの攻防が想定される。一方、急落後の調整圧力が高まる場合は、112円割れ後に上値をレジストし続けた111.90の攻防を注視したい。

ユーロドルは上値トライを想定。通貨オプション市場ではユーロプットの需要が後退し、且つリスクリバーサルもユーロ相場の底堅さを示唆する状況が続いている。重要レジスタンスポイント1.1450(リトレースメント38.20%)を突破した状況も考えるならば、1.1500トライが上値の焦点となろう。1.1470から1.1500にかけては断続的にオファーが並んでいる。一方、下値の焦点は21日MAの維持となろう。このMAは今日現在1.1357前後で推移している。1.1350にはビッドの観測あり。

【チャート1:ドル円 短期チャート】

USDJPY ドル円

【チャート2:ドル円 長期チャート】

ドル円 USDJPY

【チャート3:ユーロドル】

EURUSD ユーロドル

本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありませ ん。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。

無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

IGアカデミー

無料のオンラインコースや各種ウエビナー、セミナーなど、IGが提供する豊富な学習プログラムを通じてトレードの方法を学び、トレードに関する知識を深めることができます。