Market Summary
昨日の海外外為市場は、円高圧力が強まる展開となった。この日の海外株式は総じて下落。特に米国株式ではダウ平均が史上最大の下げ幅を記録した。米国債券市場ではさすがに債券を買い戻す動きが強まり、10年債利回りは2.70%台まで急低下した。世界的な株安を背景に外為市場では円を買い戻す動きが強まった。ドル円はNYタイムに下落幅が拡大し始めると、本日早朝に108.97まで急落する局面が見られた。一方、クロス円も総じて円高優勢の展開に。ユーロドルの調整を受け、ユーロ円はNYタイムに136.90台から134円台へと急落。オセアニアタイムでは一時134.89を付ける局面が見られた。
米国株式市場は世界的な株高調整の圧力を受け、主要3指数が急落する展開に。ダウ平均の下げ幅は一時1,600ドルに迫る局面が見られた。米株高のけん引役だったナスダック総合も前週末比273.42ポイント安の6967.53と、昨年12月29日以来の安値水準で終了した。NY原油先物3月限はリスク回避相場が嫌気され、前週末比1.30ドル安の1バレル=64.15と続落。一方、NY金先物4月限はリスク回避相場よりも対ユーロでの米ドル買戻しの方が意識され、前週末比0.8ドル安の1トロイオンス=1,336.5と小幅に続落する展開となった。
石川 順一
シニアマーケットアナリスト/Senior Market Analyst, Tokyo
作成日 : 2018-02-06T00:32:56+0000