ドル円とユーロドル それぞれの展望

Market Overview

24日の海外外為市場は、米感謝祭でNY市場が休場ということもあり米ドル相場は欧州タイムを中心に売り買いが交錯する展開となった。ロンドン時間序盤に米ドルは対主要通貨で上昇。しかし、その後は対ユーロや一部の資源国通貨に対し米ドルロングの調整売りが入ったこともあり、ドルインデックスは小幅に反落。一方、円相場では円安トレンドが継続した。ドル円は113円台へ到達すると、高値113.53を付ける局面が見られた。クロス円も総じて円安優勢トレンドを維持した。欧州株式動向だが、米市場の休場に伴い薄商いとなる中、ヘルスケア関連株に買いが入り小幅に反発した。尚、トルコ中銀はこの日、政策金利を8.00%に引き上げ(50bp 引き上げ)ることを決定した。一方、南アフリカ準備銀行は、政策金利を7.00%で据え置くことを決定した。

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Analyst's view

円安の勢いが止まらない。チャート①は、米ドル高が鮮明となってきた第4四半期以降の円相場における上昇率を示しているが、牽引役がドル円であることは明白。ドル円が上昇トレンドを維持するためには、「米金利の上昇=米ドル買い」と「株高=円売り」が車の両輪のように噛み合うことが条件となる。そしてこの条件は、現在のところ米国市場における「共存関係」によりクリアされていることはこのレポートで指摘済み。つまり、この「共存関係」が続く限り、ドル円も上値トライを想定すべきということだ。
では、目先の上値ポイントはどこになるのか?昨日指摘した今年高安のリトレースメント61.80%の水準113.00レベルをあっさり突破した事実を鑑みるに、以下で述べる3つの重要テクニカルのトライを想定したい。
ひとつは、昨年12月FOMCでのFED利上げ後に付けた高値123.56と今年最安値99.00レベルのリトレースメント61.80%が位置する114.17レベル。尚、114.00にはオファーとオプションバリアの観測がある。次に注視すべきは、2015年の天井125.86と今年最安値99.00レベルのリトレースメント61.80%の水準115.60レベル。そして3つめのポイントは、115.70レベルで推移中の週足一目/雲の上限である。尚、雲の上限は来週以降低下傾向を辿るが、その過程で2つめのリトレースメント61.80%の水準115.60とクロスする。これらテクニカル動向を考えるならば、115.60前後が現在のトレンドが転換するかどうかの重要ポイントとなる可能性がある。

一方ユーロドルは、2015年以降、重要サポートポイントとして意識されている1.05レベルの攻防が最大の焦点となっている。ただ、ドル円とは対照的に1.05を維持している点を考えるならば、やはり来月8日のECB理事会が警戒されている可能性が高い。ドラギECB総裁がテーパリングシグナルを発信してくれば、米欧金利差は一時的にせよ急速に縮小する可能性が高まろう。そうなれば、これ以上のユーロショートの積み増しはリスクが伴うからだ。よって、目先は短期的なショートカバーを警戒すべきフェーズにあろう。テクニカル面での焦点は、5日MA(今日現在1.0585前後)と10日MA(今日現在1.0627前後)の攻防となろう。これらテクニカルを突破した場合は、1.08レベルまでの反発余地が生まれよう。ただ、イタリアリスクを考えるならば、どちらにしてもユーロドルは1.05割れのリスクを常に警戒すべき状況にある。


【チャート①:円相場のパフォーマンス比較】

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【チャート②:ドル円】

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